
360度の景色を眺めながら就寝できるキャンピングトレーラー「Panorama Shelter(パノラマ シェルター)」が公開されました。オランダのキャンピングカーメーカーKipが、オランダ政府観光局(NBTC)やデザイナーのKarel Bodegom氏らとコラボレートして生まれたワンオフモデルです。

サイズや基本デザインはよくあるティアドロップ型のキャンピングトレーラー。これに対してデザイナーのKarel Bodegom氏は、“床以外はすべてウィンドウ”というユニークなデザインを提案し、これを実現しています。左右のウインドウは側壁の大部分を占めており、ルーフトップにもウインドウが設けられて、従来のキャンピングトレーラーとは比べ物にならない明るい室内を達成しました。

リアにも大き目のウインドウが装備されていますが、それよりも注目すべきはドアでしょう。床から天井まで高さのあるハイドアが設置されて、狭苦しく感じてしまいがちなキャンピングトレーラーの室内空間を、実際よりも広く見せるのに貢献しています。

キッチンではIH調理器が採用されています。その他、エネルギー効率の良いエアコンを始め、より良い自然体験を可能にする装備が採用されました。

「パノラマ シェルター」は、NBTCによるキャンペーン「風景への賛歌」用に製造されたもの。同キャンピングトレーラーを使い、国立公園を含むオランダ各地の名所を移動してその美しい風景を紹介する目的で利用されます。Kipはその模様を、同社公式Webサイト内のBlogページで伝えていくとしています。
