「Baby II」は子ども向けの乗り物だった「Baby」の復刻版ではあるが、ブガッティ「タイプ35」をベースに大人が乗れるサイズで製造された。外観はレトロだが、中身は最新の技術が採用された電気自動車だ。
モデルは「Base」「Vitesse」「Pur Sang」の3種。このうちコレクター向けの「Pur Sang」には、美しいアルミボディが与えられた。「タイプ35」同様、「Baby II」のアルミボディは熟練の職人の手による、200時間を超える作業によって仕上げられている。
「Baby II」の駆動方式は「Baby」同様、後輪駆動が採用されている。また、制動系では油圧式ディスクブレーキが採用された。ドライブモードを装備していて、「Base」モデルでは最高出力が1.3馬力、最高速度が20km/hに抑えられる「ノービス」モードと、最高出力5.4馬力、最高速度が45km/hの「エキスパート」モードが搭載されている。
「Vitesse」「Pur Sang」でも上記の「ノービス」「エキスパート」モードが装備される。さらに、「スピードキー」アップグレードを施した場合は最高出力は13.4馬力となり、80km/hでの走行が可能だ。0-60km/h加速では6秒を達成している（ドライバーの体重による）。
「Baby II」では顧客の指定による大幅なカスタマイズも可能としている。今回納品されたモデルの中には「Baby II」向けに開発された鮮やかな「Jetex Orange」を纏ったものも。このモデルにはLEDヘッドライトやマッドガードなども含まれている。また、輸送用ケースもオレンジカラーとされた。
インテリアでは、「タイプ35」同様の4スポークステアリングが目につく。アルミダッシュボードやレザーシートなど、小さくてもブガッティらしい装備が採用されている。
「Baby II」は、オリジナルの「Baby」が500台程度しか製造されなかったことにちなみ、500台限定で生産されている。
