アルファロメオ「ジュリア GTA」「ジュリアGTAm」の注文受付が4月26日に開始された。スポーツサルーン「ジュリア・クアドリフォリオ」をベースに、大幅な軽量化と更なる高出力化を施して開発されている。


軽量化では、カーボンファイバー製のボンネットやルーフを採用。さらに、フロントバンパーやフロントフェンダー、ルーフ、リアディフューザーにもカーボンを採用している。この結果、「ジュリア GTA」ではベース車両比で約50kgの軽量化に成功した。



「ジュリアGTAm」では上記に加え、ポリカーボネート樹脂素材のウィンドウをサイドとリアに採用し、ベース車両比で約100kgの軽量化を実現している。


エアロダイナミクスでは、カーボンファイバー製のサイドスカートやリアスポイラーからなる「ザウバーエアロキット」を装備。空力特性の最適化と軽量化を両立させた。

さらに「ジュリアGTAm」では、専用カーボンフロントスプリッターや大型カーボンリアスポイラーが採用されている。


フロントとリアには、黒一色の特別なアルファロメオエンブレムが装着される。また、クアドリフォリオロゴ、アウトデルタロゴ、110周年記念ロゴも装着される予定。



インテリアは、「ジュリアGTA」はベース車両に準じたもの。シートには「GTA」ロゴ入りスパルコ製スポーツシートが採用された。

一方、「ジュリアGTAm」ではリアシートが取り払われ、ボディ剛性を向上させるロールバーを備えるなど、サーキット走行に主眼を置いた仕様に変更されている。また、サーキット走行において高いホールド性と軽量化を両立したカーボン一体成形のスポーツシート、6点式シートベルトが装備された。



高出力化では、2.9L V6ツインターボエンジンを搭載、最高出力は「ジュリア・クアドリフォリオ」比で30hp増となる540hpへと引き上げられている。この結果、「ジュリアGTAm」のパワーウェイトレシオは2.81kg/hpとなり、スーパースポーツと呼ぶに相応しいパフォーマンスを獲得した。エキゾーストシステムでは、チタニウムを使用したアクラポヴィッチ製を採用。官能的なサウンドを追求している。

受注は5月9日までの期間限定。メーカー希望小売価格は「ジュリア GTA」が2,064万円で、「ジュリアGTAm」が2,198万円。