モト・グッツィ「V9 Bobber」に新型エンジンを採用し、ボディの一部にアップデートを加えた「V9 Bobber 100周年記念スペシャルエディション」の受注が4月13日に開始された。出荷は6月から順次実施される予定。


V9シリーズはモト・グッツィが展開するミドルクラスクルーザーで、「V9 Bobber」は無駄なパーツをそぎ落とし、かつて米国を中心に流行した「ボバースタイル」を現代風にアレンジしたアグレッシブなスタイルのマシンだ。


「V9 Bobber」は2021年に、快適性と乗り心地を向上させるために大幅な変更を受けた。そのうちもっとも大きなものは新しい850ccエンジンの採用で、「V85 TT」が搭載するユニットから派生したエンジンは最高出力65hp、最大トルク73Nmを発生する。このハイパワーを受け止めるためにフレームも進化し、ステアリングヘッド周りを強化する事で安定性を向上させ精度の高いハンドリングを可能とした。


乗り心地を向上させるために振動を低減するフットペグも新設計され、ABSに加えて調整可能なMGCTトラクションコントロールシステムも標準装備されている。

エクステリアでは、ボバースタイルらしい新デザインのシートが採用されている。ショートタイプのフロントマッドガードや、短くすっきりとしたテール周りのデザインも採用され、不要なものを削ぎ落したスポーティな印象を際立たせた。また、ブラックアウトされたハンドルバー、16インチホイール、エキゾーストシステム、リアマッドガードなど、完全にマットブラックで統一し、細部にまでこだわったプレミアムなフィニッシュを実現した。


メーターではイーグルの姿を連想させるフルデジタル丸形シングルダイアルを採用。ヘッドライトはマンデーロイーグルの形をしたDRLを備えた。


今回発売される「V9 Bobber 100周年記念スペシャルエディション」はこの2021年モデルの「V9 Bobber」をベースに、マットグレーのタンク、ブラウンのシート、マットグリーンにペイントされたサイドパネルとフロントマッドガードなど、伝説の「オットーチリンドリ」の特徴であるカラーリングを纏っている。


カラーは100周年記念車専用グラフィック「チェンテナリオ」。メーカー希望小売価格は134万2,000円。