キャンピングトレーラーをオール電化 Campworksによる「NS-1」

「NS-1」は、キャンプのオール電化を目指したキャンピングトレーラー。米国コロラド州に本拠をおくCampworksが開発しました。

キャンピングトレーラーをオール電化 Campworksによる「NS-1」

キャンピングカーやキャンピングトレーラーの多くは、コンロや暖房、そしてシャワーなどでLPガスを利用しています。これを太陽光発電で作られた電力で置き換えることで移動時以外のCO2排出量をゼロに近づけたい…というのが、「NS-1」の開発コンセプトです。


キャンピングトレーラーをオール電化 Campworksによる「NS-1」
ソーラーパネルで発電したパワーで
野菜を炒める!

クルマのリア部分にはソーラーパネルを装備。このパネルでバッテリーを充電し、キャンプギアに電力を供給します。パネルに光さえあたっていれば、目的地に向かって走行している間も充電できるのが大きなメリットとなります。

キャンピングトレーラーをオール電化 Campworksによる「NS-1」
移動中も充電できる!

とはいえ、標準装備されたソーラーパネルの発電量はわずか200Wでバッテリー容量は2,400Whと、どちらも控えめな数字となっています。これを補うために、トレーラーには様々な工夫が凝らされました。

キャンピングトレーラーをオール電化 Campworksによる「NS-1」
発電量を増やすよりも
使用する電力量を減らす努力を

室内には、天井、壁、床に、約3センチ厚の断熱材が敷き詰められています。さらにファーニチャーには天然の断熱材である木材を採用。これらにより、暖房で使用する電力量を抑えています。

キャンピングトレーラーをオール電化 Campworksによる「NS-1」
実は断熱性の高い木材をふんだんに使用

当然のことながら、室内灯はLED。室内を明るく照らしつつ、電力消費は抑えています。LEDは室外に装着されたテールランプやキッチンライト、室内の読書灯などにも採用されています。

キャンピングトレーラーをオール電化 Campworksによる「NS-1」
「LEDを採用したことはいまさら自慢にならないけど
絶妙な位置に配置したのは自慢したい」
そうです

キッチンに装備されたのはIH調理器。LPガスを使わないで済むほか、屋外調理では強風が吹いても炎が消えないというメリットもあります。

キャンピングトレーラーをオール電化 Campworksによる「NS-1」
なるほど!

IH調理器には2口が採用されています。これにより、“キャンプではお湯を沸かすだけ”とか、“いわゆるお手軽キャンプ飯しか作らない”というステージから抜け出して、自宅に近いレベルでの調理が可能になります。また、IH調理器のトッププレートは掃除が簡単なので、調理後の跡片付けの時間を別のアクティビティに使えるようになります。

キャンピングトレーラーをオール電化 Campworksによる「NS-1」
Trulyのレモネード、おいしいいですよね

シャワーも装備。シャワーに供給される温水も、ソーラーパネルで発電された電力で温められています。

キャンピングトレーラーをオール電化 Campworksによる「NS-1」
屋外シャワー付属

ベース価格は3,600ドル。別売りで豊富なアップグレード装備が用意されていて、バッテリーを大容量にしたり、Wi-Fiルーターを設置したり、より豪華なキッチンと交換したりできます。

キャンピングトレーラーをオール電化 Campworksによる「NS-1」
ルーフトップテントを装備すれば
就寝可能な人数を増やせます

CO2削減に向けて何ができるか?と考えている人にはもちろん、「LPガスは充填が面倒」「コンロの掃除は大変」と思っている人にもおススメできそうなキャンピングトレーラーです。

キャンピングトレーラーをオール電化 Campworksによる「NS-1」
そろそろ旅にでたい!