
米国カリフォルニア州に本拠をおく自転車メーカーLinus Bikeが「Felix e6100」を発売します。シマノのパーツを数多く採用した同社初となる電動アシスト自転車のひとつです。

Linus Bikeによる製品は、クラシカルで上品なヨーロピアンデザインで、街乗り用、通勤用自転車として人気があります。その利用者たちからは当然、電動アシストバージョンも販売して欲しいという要望はあったそう。でもLinus Bikeはこれまで電動アシスト自転車を販売してきませんでした。
「従来の自転車にモーターを付けただけのものを電動アシストと謳って販売することが、Linus Bikeとしては許せなかった」、というのが市場投入が遅れた利用だそう。同社は一から電動アシストを専用デザインし、細かいところまでこだわって仕上げたそうです。
そうして出来上がった電動アシスト自転車の一つが「Felix e6100」。シマノのパーツが数多く採用されています。

最も重要なドライブユニットにはシマノのSTEPS E6100ミッドドライブが採用されています。このモーターは最大トルク60Nmで、サイクリストをパワフルにアシストします。

バッテリーにはシマノのSTEPS E8014を採用。フル充電で約145kmのアシストを可能にします。このバッテリーはフレームに統合され、すっきりとした外観を形成します。

ディレーラー/シフターにはシマノALIVIO M4000、スプロケットにはシマノ11T-34が採用されています。制動系ではシマノの油圧ディスクブレーキMT200が採用されました。

Linus Bikeは「Felix e6100」と仕様は同じでステップスルーフレームの「Ember e6100」も同時に発売する予定。価格はどちらも2,899ドルで、発売時期は2021年の9月下旬とされています。

Linus Bikeは昨年同時期に、「Ero 500」という電動アシスト自転車も発表しました。こちらはハブモーターとしては人気の高いBafang製のパワーユニット(最大トルク50Nm)やサムソン製のバッテリー(フル充電で約64kmまでのアシスト)を装備したもので、価格は2,299ドルと「Felix e6100」よりも低価格に設定されています。

でも、個人的には「Felix e6100」を選びたい。航続距離の長さやミッドドライブによる扱いやすさ&車両バランスの良さは、「毎日乗って楽しい」ことが重要な街乗り用自転車では大きなメリットになりうると思えます。
