免許返納ではなく「超小型EV」という選択肢はあり?-トヨタが「C+pod」発売

トヨタは超小型EV「C+pod(シーポッド)」の限定販売を、法人ユーザーや自治体などを対象に開始しました。個人向けを含めた本格販売については2022年を目途に開始する計画としています。

免許返納ではなく「超小型EV」という選択肢はあり?-トヨタが「C+pod」発売
超小型EV「C+pod(シーポッド)」限定販売開始

「C+pod」は高齢のドライバーにぴったりな一台。買い物などで近距離移動する際の利用を想定してデザインされています。超小型で小回りが利き(最小回転半径3.9m)、1回の充電で約150kmの走行が可能となっています。


免許返納ではなく「超小型EV」という選択肢はあり?-トヨタが「C+pod」発売
最高速度は60km/hとあくまでも近距離移動用のスペック

「C+pod」が2019年に発表されたとき、開発責任者である谷中壮弘氏は開発の動機を、「高齢の方々の様々なシーンで、移動の自由を提供し続け、豊かで活き活きとした生活を支えるモビリティをつくりたい」と説明していました。今回発表された仕様を見ると、この開発動機に沿ったEVに仕上がっていることがわかります。

免許返納ではなく「超小型EV」という選択肢はあり?-トヨタが「C+pod」発売
2019年発表時の画像
2人乗りなのに超小型であることをアピール

車両では、バッテリーをシート足元の床下に搭載し、段差の少ない低床フラットフロアを実現。高齢の方も乗りやすい仕様としています。

免許返納ではなく「超小型EV」という選択肢はあり?-トヨタが「C+pod」発売
段差の少ない低床フラットフロア

ボディサイズは全長2,490×全幅1,290×全高1,550mmとコンパクト。にもかかわらず、車内は1,100mmの室内幅に大人2人が並んで座れる空間を実現しています。スイッチ類はセンターパネルに集約し、人にやさしい操作性を実現しました。

免許返納ではなく「超小型EV」という選択肢はあり?-トヨタが「C+pod」発売
大人2人が並んで座れる空間を実現

免許返納ではなく「超小型EV」という選択肢はあり?-トヨタが「C+pod」発売
スイッチ類はセンターパネルに集約
操作間違いの少ない仕様に

充電は自宅で気軽にできる「普通充電」に対応。付属の充電ケーブルをコンセントに接続するだけで充電できます。普通充電に必要な時間は200Vでは約5時間、100Vでは約16時間とされました。EV・PHV充電サポートに加入すれば、外出先でG-Station(充電器)が設置されているトヨタ車両販売店をはじめ、全国の普通充電スポットで充電可能となります。

免許返納ではなく「超小型EV」という選択肢はあり?-トヨタが「C+pod」発売
充電ポート

2019年に発表されたときに多くの人が気にしていた安全装備では、衝突エネルギーを多くの部材へ効率よく分散吸収させる構造の採用などにより、前面、側面、後面などあらゆる方向からの衝突に対して安全性を追求しています。また、歩行者への衝撃を緩和する歩行者傷害軽減ボディも採用されました。

車両(昼夜)、歩行者(昼夜)および自転車運転者(昼間)を検知可能なプリクラッシュセーフティを標準装備。低速走行時における壁などの障害物との衝突回避または被害軽減に寄与するインテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]も設定しています。

免許返納ではなく「超小型EV」という選択肢はあり?-トヨタが「C+pod」発売
歩行者傷害軽減ボディはうれしい!

メーカー希望小売価格はXグレードが165万円で、Gグレードが171万6,000円となっています。