日産自動車は、停電時に電気自動車のバッテリーから非常用電力を供給できる、災害復旧支援を目的とした「RE-LEAF」を欧州で発表した。「日産 LEAF」をベースに製作されたコンセプトカー。
瓦礫など障害物の多い災害時の悪路走行を可能とする改良を加えている。また、簡単に電気を取り出せるよう、クルマのフェンダー部分に耐候性の高い電気ソケットを取り付け、搭載するバッテリーから110~230Vの電気機器へ電力供給を可能とした。
高められた悪路走破性により、「RE-LEAF」は被災地域を自由に移動し、復旧作業に必要な照明や作業ツールの電源として利用可能になる。また、被災者が必要とする冷暖房などの機器に電力を供給することも。
欧州日産でプロダクトマーケティングを担当するヘレン ペリー部長は「RE-LEAF」について、次のように述べた。
「日産は、電気自動車が単なる移動手段としてだけでなく、人々の生活に豊かさを提供できる方法を常に模索しています。『RE-LEAF』のようなコンセプトカーは、災害復旧支援における電気自動車の可能性、よりスマートでよりクリーンなテクノロジーが救命活動、災害復旧支援などの一助となることを提案しています」