「CIVILITY」は次世代型透明マスク。新型コロナウイルスとの共存を想定し、日常生活で装着しやすいマスクとして開発されました。

これからもずっとマスクが必要だとしたら? ウイルスとの向き合い方を考えた「CIVILITY」

従来のマスクは医療従事者や疾病にかかった人向けにデザインされたものがほとんど。病院内などでの利用を想定しているため、日常生活で使用すると不便なこともあります。


「CIVILITY」はその不便の解消を目指すマスク。透明で口元が見えるのが最大の特徴で、装着者の感情や笑顔を周囲の人に伝えることができます。これで本人だけでなく、周囲の人の笑顔も守ることが可能に。また、口に直接マスクが当たらないので喋り声が不明瞭になることもなく、マスクをしていないのに近い状態で他人とコミュニケーションが取れます。

これからもずっとマスクが必要だとしたら? ウイルスとの向き合い方を考えた「CIVILITY」

フィルターは微小粒子状物質PM2.5を98%除去できる高性能なもの。ウイルスの侵入を完全に防げるわけではありませんが、感染者との接触時ではなく日常での利用を念頭に、息のしやすさと捕集力をバランスさせた機能性とされています。フィルターは一般的なマスクのように口の前に設置するのではなく、左右2か所に分散することで口元の見えやすさを高めました。

これからもずっとマスクが必要だとしたら? ウイルスとの向き合い方を考えた「CIVILITY」

従来型のマスクは長時間装着していると耳が痛くなることも。「CIVILITY」は不織布マスクのように耳にかけるのではなく、2本のベルトで固定するシステムを採用しています。マスクの重さが2本に分散されるのでより軽い装着感が得られるのだとか。

これからもずっとマスクが必要だとしたら? ウイルスとの向き合い方を考えた「CIVILITY」

メンテナンスが楽なのも「CIVILITY」の特徴。布マスクでは洗濯・乾燥がそれなりに大変ですが、「CIVILITY」であれば濃度70%以上のアルコールで拭けば、すぐに再利用可能となります。

これからもずっとマスクが必要だとしたら? ウイルスとの向き合い方を考えた「CIVILITY」

「CIVILITY」開発チームは現在、「CIVILITY」の商品化に向けてクラウドファンディングサイトIndiegogoで出資者募集のキャンペーンを実施中。入手に必要な出資額はカラーなどによって異なりますが、最もベーシックなマスクと1か月分のフィルターのセットが35ユーロ(約4,300円)の出資+送料などで入手できます。出荷は2020年9月に予定されています。

このマスクが湿度の高い日本の環境にマッチするかは若干の疑問も。でも、「風邪をひいたときのマスクと、毎日着用するマスクが同じデザインなのはおかしい」という疑問から新しい製品を生み出す発想力には学べるものがありそうです。