オムロン 電子体温計の国内生産を強化

オムロン ヘルスケアは、電子体温計の国内生産体制を強化する。10月より日本の生産拠点である三重県の松阪工場でラインを増設する。新型コロナウイルス感染拡大防止の取り組みなど、世界規模での検温需要の高まりに対応するため。

オムロン ヘルスケアは以前から、新型コロナウイルス感染症の拡大防止策の導入にともなう検温需要の高まりに対し、体温計を増産し商品供給量を拡大してきた。5月時点でも世界規模で需要は拡大を続け、今後もこの傾向は継続すると見込む。


そこで国内生産拠点である松阪工場での体温計の生産を開始し、さらなる商品の安定供給を目指す。既存の生産工場であるオムロン大連(中国大連市)の生産ラインをベースに、安全性や耐久性、省人化、高速性を追求した新たな生産ラインを構築し、松阪工場では年間最大300万本を供給する。

新たに増設するラインでは電子体温計の主力機種である「MC-687」シリーズを生産する。この機種は約15秒の予測検温と実測検温の両方が可能な体温計。年間の国内向け体温計出荷量のうち約40%を占める。