楽天「新型コロナウィルスPCR検査キット」の販売一時見合わせ

楽天は、ジェネシスヘルスケアの「新型コロナウィルスPCR検査キット」の法人向け販売代理を一時的に見合わせる。4月28日にジェネシスヘルスケアの取締役会で経営体制の変更が決議されたとの報告を受けての措置。

ジェネシスヘルスケアの新体制下におけるコーポレート体制とコンプライアンス体制を再度、精査確認し、販売再開などの情報に関しあらためて明らかにする方針。


楽天はキットの販売代理を行うにあたり過去2.5カ月間、ジェネシスヘルスケアからの説明をもとにPCR検査の技術、プロセスなどを医療専門家とともに検証、確認した。また厚生労働省と相談、連絡を行い、提供開始を決定した。

楽天によると、日本では社会インフラとして事業継続が必要とされる職場で、新型コロナウイルス感染症の無症状者が自分のリスクを知らず行動すると感染拡大を生み、医療機関の負担が増す恐れがあると指摘があった。特に医療従事者、介護関係者、スーパー店員、物流関係者から毎日多くの接触者がいるため、無自覚に感染を広げているかもしれないという不安の声が多くあった。

キットはリスクがあって自宅などで待機が望まれる人をいち早く把握することに役立ち、感染拡大の防止につなげられる可能性があると楽天は考えていた。また無症状や軽症者のために「楽天トラベル」で無償で自治体と宿泊施設による、受け入れを支援を行ってきた。今回は急な変更により、関係各所に多大な迷惑をかけたとしている。