コクヨも簡易フェイスシールドを無償提供
ヘッドギアタイプの簡易フェイスシールド

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う医療物資の不足を受け、事務用品大手のコクヨも支援に乗り出している。5月末までに「簡易フェイスシールド」合計4万3,000個とフェイスシールドの代用素材となる事務用品「レールクリヤーホルダー」3万6,000枚を無償提供する。

レールクリヤーホルダーは書類を中が見える状態で挟んで管理する透明な事務用品。クリアファイルと異なり、片側に透明シートを固定する留め具がついていて取り外し可能。


コクヨも簡易フェイスシールドを無償提供
レールクリヤーホルダー

すでに医療機関関係者がレールクリヤーホルダーをフェイスシールドの代用素材として採用し、コクヨが提供した実績があり、素材であるPET(ポリエチレンテレフタラート -)製シートの透明性が高く、耐久性にも優れているとわかった。そこで今回は医療現場への支援を目的に提供を拡大するも。

さらにグループ会社のコクヨMVPでレールクリヤーホルダーに使っているPET製シートを活かし、「ヘッドギアタイプ」「マスクタイプ」2種類の簡易フェイスシールドを製作、提供する。ヘッドギアタイプはフェイスガード不使用時に跳ね上げられ、マスクタイプはマスクがそのままフェイスシールドになり他パーツ不要。

コクヨも簡易フェイスシールドを無償提供
マスクタイプの簡易フェイスシールド

また医療現場で必要とされるフェイスシールドのマスク部分となるPETシートを加工し提供する。

フェイスシールドの主な提供先は公益社団法人全国自治体病院協議会に3,000個、そのほか含め合計4万3000個。レールクリヤーホルダーの主な提供先はジャパン・メディカル・カンパニーとなる。