日産は各事業所が保有している3Dプリンターを活用して医療用フェイスシールドを製造する。まずはテクニカルセンター、総合研究所、横浜工場で月約2,500個のフェイスシールドを4月から生産開始して、逼迫した状況にある医療現場に貢献したいとしている。
日産はまた、日本政府の要請に基づいて人工呼吸器及び人工心肺装置の製造メーカーへの支援の検討を開始した。メーカーに対し、工程改善の提案や増産場所・人材の提供、不足部品の供給等を提案していくという。
日産は海外でも、医療現場への支援を開始している。米国では3Dプリンターを活用して医療用フェイスシールドの生産を行い、ミシガン州、ミシシッピ州、テネシー州の医療施設に寄付している。
英国では、サンダーランド工場の従業員がボランティアとして、医療用フェイスシールドの提供を支援。同工場では今週までに7万7,000個のフェイスシールドを出荷し、今後は最大で毎週10万個を出荷する見通し。日産はフェイスシールドの生産能力を大幅に引き上げるため射出成形機の購入を援助している。
スペインでは、サンパウ病院、QEVテクノロジーズ、Eurecatとのコラボレーションにより、人工呼吸器を製造。今週からバルセロナのパワートレイン工場で生産を開始する。
