
米国のオフィスワーカーは電話会議を以前から多用していました。日本でならば実際に会ってでなければ決定できないような重要な事項でも、米国でなら電話会議で決定することがしばしば。例えば採用面接では、電話面接だけで入社を決めることも珍しくありません。
電話会議の良いところは、自分の姿が相手には見えないこと。なので寝間着を着ていても、寝転んでいても、会議を進めることができます。また、自分の業務に無関係な議題のときには、こっそりと他の仕事をすることも。
ところが最近はビデオ会議が普及し、ストレスを感じている米国人もいるみたい。ストレスの原因は様々で、「部屋が散らかっているのを見られたくない」「ちゃんとした服を着ていなければならない」といったものが一般的。でも、「PCカメラに映る狭い範囲にじっと座り、レンズを見つめ続ける」というのも、想像以上に疲れるのだとか。
これに対する回避策を提案しているのが米国オーバーン大学の准教授Kate Buckleyさん。ビデオ会議システムの仮想背景システムをうまく活用したテクニックを紹介しています。
Zoomなどのビデオ会議システムでは、自分の背景を好みの画像にできます。この機能を利用し、自宅の部屋でPCカメラに向かう自分の姿を写真に撮影して、それを仮想背景に設定するのです。
Zoom pro tip 1: Backgrounds are customizable.
— Kate Buckley (@EchinoKate) March 17, 2020
Zoom pro tip 2: You can customize yourself right out of that meeting. pic.twitter.com/rV1KAyDEgF
ビデオ会議中はこの画像をバックに会議に参加。そして自分とは関係ない話題になったらこっそり横に移動して、他の仕事をこなし、時間を有効活用するというアイディアです。
この動画に登場しているのは、Raspberry Piのエバンジェリストとして活躍するMatthew Buckleyさん。Matthew Buckleyさんは背景を動画に変更したケースも公開しています。ここまでくると、遊んでいるだけという感じもしますが…。
Version 3 is not to help people get out of meetings, but to help them feel a little less lonely inside by themselves. There are definitely some quality issues. #UseYourPowersForGood pic.twitter.com/my2OdLKOii
— Matthew Buckley (@MrBuckley98) March 19, 2020
今後、日本でも増えていくかもしれないビデオ会議。こんな裏技を事前に仕込んで、より効率的に業務を進める準備をしておくのもよいかもしれません。