ボッシュが新型コロナウイルス感染症の原因ウイルスSARS-CoV-2に対する迅速検査システムを開発した。検体を採取した場所で検査し、2時間半で判定できるとしている。

新型コロナをその場で検査、2時間半で判定 ― ボッシュが迅速検査システムを開発

現在の検査では通常、患者に検査結果が通知されるまでに1~2日が必要となる。だが、ボッシュの迅速検査システムであれば、検体採取から2時間半以内に陽性/陰性の判定が可能だ。また、臨床現場で検査できるため、検体の輸送が不要に。この結果、迅速な検査・判定が可能となった。医療従事者は感染者の迅速な特定と隔離が可能になり、患者は自分の健康状態について素早く確実に把握できる。


検査では、検体を患者の鼻または喉から綿棒を使って採取する。続いて、検査に必要な試薬が格納されたカートリッジをVivalytic分析装置に挿入して分析する。臨床試験の結果、ボッシュの検査システムの精度は95%以上だったという。

新型コロナをその場で検査、2時間半で判定 ― ボッシュが迅速検査システムを開発

このVivalytic分析装置は、24時間で最大10種類の検査が実施でき、100台の装置があれば1日あたり最大1,000回の検査が可能に。多くの検査施設が検査能力を超えて稼働しているなか、ボッシュの検査システムは検査件数の拡大に貢献できる。

検査システムは4月からドイツで利用可能になり、その後、欧州の他の市場やその他の地域にも提供される予定。