旭化成子会社ZOLL
人工呼吸器の増産開始を知らせるZOLL Medical Corporationの公式サイト

旭化成は米国子会社のZOLL Medical Corporationが人工呼吸器の生産数を従来の25倍に拡大すると発表した。新型コロナウイルス「COVID-19」の世界的感染拡大を受けた措置。

ZOLLは米国マサチューセッツ州の企業。COVID-19の感染拡大により、医療機関などで重症患者に必要な人工呼吸器が不足している状況を解消するため、増産に踏み切った。


生産数は従来の約25倍に相当する1万台/月になる見通し。ZOLLはこれまで主に米国に拠点を置く部品メーカーに対し、部品の供給量を増やすよう支援を求めていた。

旭化成によると、ZOLLの人工呼吸器は高性能な内部フィルターシステムを搭載し、適切な医療体制の整っていない危険な環境でも作業性が高く、患者と医療従事者の双方にとって使いやすいのが特徴。

また細菌/ウイルスフィルター、薬液用フィルター、生物ろ過器、熱・水分交換フィルターの取り付けも可能。携帯性、耐久性、安全性、信頼性を重視しており、過酷な状況での利用を想定しいる。すでに各国の医療機関に導入実績がある。