クルマを捨てて「SledGo City」に乗り換えよう

「SledGo City」は究極まで不要なものをそぎ落とした、ミニマルデザインな乗り物。フィンランドのSledgoが開発した。

クルマを捨てて「SledGo City」に乗り換えよう
北欧らしいミニマルデザインの乗り物「SledGo City」

Sled会長のPentti Airaksinenさんによれば、クルマの平均的な走行距離は1日50km未満だという。このわずかな距離を移動するのに、大量の鉄の塊を動かす必要はない。そう考えてAiraksinenさん「SledGo City」の開発に踏み切ったそうだ。


クルマを捨てて「SledGo City」に乗り換えよう
クルマを捨てて「SledGo City」に!

クルマの代わりとなる乗り物の筆頭は、現在は自転車と言われている。だがAiraksinenさんは、暑い日や寒い日に自転車のペダルを漕ぐのは、多くの人にとって厳し過ぎると考えている。また、電車やバスなどの公共交通機関を利用すると、スケジュールや目的地までのルートが交通機関側に制限されてしまい、移動の自由が失われる。

「SledGo City」はこれらの制約から自由な上に、CO2排出量を抑えられる乗り物。クルマの代わりになりうるものであるとPentti Airaksinenさんは主張している。

クルマを捨てて「SledGo City」に乗り換えよう
エコなだけでなく、自由!

1,000Wのモーターを装備し、最高速度25km/hでの走行が可能。遅いと感じてしまうが前述の通り、クルマでの平均走行距離は短いのでほとんどの用事はこれで済ませられるという。また、「SledGo City」の形状では、これ以上スピードを出すと危険なのかもしれない。

クルマを捨てて「SledGo City」に乗り換えよう
スピードは出したくないデザイン

バッテリーはパナソニック製のリチウムイオン。4時間充電することで約50キロの走行が可能だ。バッテリーを2個搭載すれば、航続距離を100キロにのばせる。

クルマを捨てて「SledGo City」に乗り換えよう
買い物や通勤でなら十分?

最大積載量は200キロ。週末にスーパーでまとめ買いした食料品を載せても、余裕で走れるパワーを持っている。

買い物だけでなく、子どもを乗せて走ることもできるので、習い事への送り迎えなどで便利だ。オプションで2シートのトレーラーも用意されている。

クルマを捨てて「SledGo City」に乗り換えよう
子どもの送り迎えにも

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オプションのトレーラー装着時

「SledGo City」は“オープンカー”なので、雨の日には濡れてしまうし、寒い日には身体が冷えてしまう。これをある程度防ぐため、専用カバーも製作されている。

クルマを捨てて「SledGo City」に乗り換えよう
悪天候時用のカバー

サイズは1.9x0.8x0.7メートル。一般的なクルマ1台分の駐車スペースに、数台の「SledGo City」を駐車できる。また、使わないときには物置に入れておくことも。

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駐車スペースを広く使える

クルマを捨てて「SledGo City」に乗り換えよう
物置に収納することも

Pentti Airaksinenさんによれば、乗り物は過去50年の間よりも、これからの10年間の方がより大きく進化するという。そして「SledGo City」はその進化で大きな役割を果たすとしている。

実際のところ、「SledGo City」が街中を走る姿はちょっと想像できない。だがこれほどシンプルな乗り物でも、現在クルマの果たしている役割の多くを代替できてしまうという事実は、今後の乗り物開発でのヒントとなるのかもしれない。

クルマを捨てて「SledGo City」に乗り換えよう

Sledgoは近く、「SledGo City」の市販化に向けてクラウドファンディングサイトIndiegogoで出資者募集のキャンペーンをスタートさせる予定。入手に必要な金額などは、キャンペーンで発表される。