ソニー「α7R IV」

約6,100万画素の35mmフルサイズ裏面照射型CMOSイメージセンサー「Exmor R(エクスモアアール)」を搭載するα(Alpha)レンズ交換式デジタル一眼カメラ「α7R IV」をソニーが9月6日に発売する。高速、高追従AF性能、AF/AE追従最高約10コマ/秒の連写性能が特徴。

ワイヤレスでのPCリモート(テザー)撮影をはじめとする、高速データ処理、転送への対応に加え、ピントの山をつかみやすい高精細なビューファインダー「UXGA (Ultra-XGA OLED)Tru-Finder」や握りやすさを追求したグリップ形状の採用など、プロフェッショナル向け仕様となっている。スタジオでのポートレート撮影や精緻な風景撮影など幅広い用途に適する。


新型CMOSに加え最新の画像処理エンジン「BIONZ X(ビオンズ エックス)」とフロントエンドLSIの搭載により、最高ISO3万2,000(拡張10万2,400)までの感度性能も備える。カメラ内部の振動が生じないサイレント撮影機能や最高5.5段ボディ内5軸手ブレ補正機能もある。

またピクセルシフトマルチ撮影機能を改良し、従来機「α7 III」の4倍となる16枚からの画像生成を行える。α7 IIIに比べ約1.5倍の解像性能を持ち、高性能AFや最高約10コマの高速連写などの性能を備え、動きのある被写体も高精度にとらえる。567点の像面位相差AFセンサーを高密度に配置し、撮像エリアの約74%をカバーする。「AI」技術を生かしたリアルタイムトラッキングにより、色や模様(輝度)、被写体距離(奥行)からなる空間情報をリアルタイムに高速処理し、高精度で被写体を認識し追従し続ける。さらにリアルタイムに瞳情報を検出し捉え続けるリアルタイム瞳AFを、新たに動画撮影にも利用できるようになっている。

このほか4K動画と同時に高音質な音声記録を行えるよう、ソニー製業務用カメラで採用されているのと同じデジタルオーディオインターフェースを追加したマルチインターフェースシュー(MIシュー)を組み込んでいる。別売のショットガンマイクロホン「ECM-B1M」たはXLRアダプターキット「XLR-K3M」と組み合わせれば、音声をデジタル信号のままダイレクトにカメラに伝送し、ノイズを抑制した録音が可能。オープン価格だが店頭実勢は40万円前後(税別)を見込む。