
■simabossnekoさんって?
simabossnekoさんは、離島を巡りながら島のネコたちを撮影している写真家。その作品には、「こちらに向かってくるネコの写真が多い」「一枚にたくさんのネコが写っている作品が多い」「simabossnekoさんご本人が、ネコと遊んでいる写真も多い」という3つの特徴があります。
ネコ、ぐいぐい来ます
「こちらに向かってくるネコの写真が多い」理由は、simabossnekoさんご本人が、ネコが大好きで、もっともっと顔を見たいと思っているからだそう。ネコが近づいてくるとうれしくて、シャッターを切ってしまうからだそうです。なかには、カメラに向かって走ってくるネコの写真も。

「一枚にたくさんのネコが写っている写真が多い」理由もほぼ同じ。ネコがたくさんいるとうれしくなってしまうため、ついつい「集団ネコ写真」を撮影してしまうのだとか。

「集団ネコ写真」には、アイドルグループのようなフォーメーションを組んでいるものも。カメラ目線のネコと視線を外しているネコの配分が絶妙で、音楽をかけるとそれに合わせて踊りだしそうな雰囲気を醸し出しています。


「本人が、ネコと遊んでいる写真が多い」にも、simabossnekoさんのネコ好きが表れています。また、これらの写真は島ネコたちの人懐っこさも表しています。

都会のネコだと人が近づくと逃げてしまう子も。でも島ではネコの方からぐいぐい来てくれることも多く、「ネコ見知り」な人、「ネコが相手だと、なぜかコミュ障になりがち」な人、そしてそもそも「ネコ初心者」の人でも、比較的短時間で仲良くなれます。simabossnekoさんの作品には、そんな風に、心の壁をもたない島ネコたちが描かれています。

■写真展の魅力
◆美しい風景や、人々とネコとの関わり
今回開催される写真展「にゃんということでしょう!」は、simabossnekoさんが佐柳島で、2017年9月4日から2018年9月3日までの一年にわたって撮影してきた写真を集めたイベント。島のネコたちはもちろん、島の美しい風景も楽しめます。
作品の中には、島の人たちとネコたちの暮らしが垣間見えるものも。例えばある写真には、民家の玄関口でからだをいっぱいに伸ばしている2匹のネコたちが写っています。

この子達は、この家のおばあちゃんにいつもごはんをもらっているのだとか。そしてこの写真は、ごはんをもって玄関口に近づくおばあちゃんの気配を察知して、思わず立ち上がった、その瞬間を切り取ったものだそうです。

◆会いに行ける、島ネコ
この写真展のもう一つの魅力は、佐柳島で撮影した写真を、佐柳島で公開していること。写真を見て「この場所に行ってみたい!」と思ったら、歩いてその場所に行けてしまうのです。その場所に出かけてみたら、写真に写っていたネコと会えるかも!?会いに行けるアイドル…ではなく、「会いに行ける島ネコ」。先ほどのアイドルのようなフォーメイションを組んでいたネコたちの一人(?)と、握手できるかもしれません。

「握手券は、いらないのニャ」
写真展では、A2サイズの大型パネル17枚、A3サイズパネル42枚、そしてポストカードサイズ40枚の合計99枚が展示されます。写真展では枚数が少ないとちょっと寂しい感じになってしまうことも。でも99枚あれば、十分堪能できると思います。

simabossnekoさんが佐柳島でネコの写真を撮影し始めて丸一年。廃校になった島の小中学校をリフォームして作ったネコノシマホステルも開業2年目を迎え、simabossnekoさんはこの島をもっと盛り上げていきたいのだとか。今回の写真展をきっかけにして佐柳島に遊びに来たり、ネコノシマホステルに泊まったり、泊まらずともホステル併設のカフェで一休みしたりしてほしいと、simabossnekoさんは語ってくれました。

(画像はネコノシマホステルの下駄箱)
■写真展開催概要
開催場所:ネコノシマホステル 音楽室香川県仲多度郡多度津町佐柳1353
開催日:10月3日から15日(定休日:毎週火曜)
開催時間:9時から17時
入場料は無料。simabossnekoさんは10月3日から8日まで在廊される予定です。

住所:香川県仲多度郡多度津町佐柳1353