「LIMBO」は4時間回り続けるコマ。米国ニュージャージーに本拠を置くFearless Toysが開発した。

4時間回り続けるコマLIMBO
4時間回り続けるコマ「LIMBO」

一見、小さくてシンプルなデザインのコマ。だがその内部にはバッテリー、加速度計を含むセンサー、モーターが隠されている。内蔵されたバッテリーが切れるまで、「LIMBO」は回転を続けるというのが、「LIMBO」が長時間回転を続ける秘密だ。


4時間回り続けるコマ「LIMBO」
内部にはバッテリー、センサー、モーターが

種明かしをされると、ちょっとがっかりする人もいるかもしれない。だが「LIMBO」はその秘密を知っている人にとってはなんでもないものであっても、知らない人には驚きとなる。Fearless Toysは、たとえばカメラはカメラそのものに価値があるのではなく、カメラが捉えた写真と、それをみんなで見て楽しむ時間に意味があると述べる。「LIMBO」も、長時間回転を続ける様子を周囲の人が驚き、一緒に楽しむことに価値があると、Fearless Toysは主張している。

4時間回り続けるコマ「LIMBO」
「LIMBO」が気になって集まる人たち

4時間回り続けるコマ「LIMBO」
噂を聞きつけてさらに集まる人たち

4時間回り続けるコマ「LIMBO」
さらに集まる人々
…もはや、仕事にならない?

また、一人のときに、「LIMBO」が回転する姿をのんびりと眺めるのも案外楽しいそうだ。疲れたとき、洗濯機が回るのを眺めていると癒されることがあるが、それに近い感覚かもしれない。

4時間回り続けるコマ「LIMBO」
お~、回ってる、回ってる…。

最初に「LIMBO」を回す際には、人間の手が必要となる。ここまでは普通のコマと一緒だ。だがその後はセンサーが「LIMBO」の回転速度を常に検出し、得られたデータをもとにモーターをコントロールする。例えばセンサーが回転速度の低下を検出した場合は、モーターの回転速度が上げられる。このような働きにより、「LIMBO」はバッテリーの切れる4時間後まで回転を続けられるという仕組みだ。

4時間回り続けるコマ「LIMBO」
普通のコマと同じように回す

4時間回り続けるコマ「LIMBO」
普通のコマとは違って、停止するのは4時間後

バッテリーの充電はMicroUSB経由。一回の充電に必要な時間は30分。フル充電すると、約4時間回転し続ける。

4時間回り続けるコマ「LIMBO」
一回の充電に必要な時間は30分

Fearless Toysは現在、「LIMBO」の市販化に向け、クラウドファンディングサイトKickstarterで出資者募集のキャンペーンを実施中。本稿執筆時点では69ドルの出資+10ドルの送料でベーシックな「LIMBO」パッケージを1つ入手可能だ。このパッケージには、「Limbo」を無くさないための専用キーチェーンが付属する。その他、ブラックカラーやチタン製の「Limbo」も用意されている。

4時間回り続けるコマ「LIMBO」
「Limbo」を無くさないための、専用キーチェーン付き

4時間回り続けるコマ「LIMBO」
チタン製やブラックカラーなどのバリエーションも

「LIMBO」には専用ベースも用意されている。「LIMBO」は様々ななものの上で回転でき、Fearless Toysはトマトの上で回転させているgif画像も公開している。専用ベースは、「LIMBO」を美しくディスプレイするものであり、また、「LIMBO」をより長時間回転可能にするものだという。この専用ベース付きのパッケージは79ドルの出資から(+10ドルの送料)となっている。出荷は2018年12月に予定されている。

4時間回り続けるコマ「LIMBO」
専用ベース上で、美しくディスプレイ?