ズボンのポケットなどに装着して使用するインプットデバイス。キーボードは2つのピースに分かれており、それぞれの角度や位置はかなり自由に設定できる。これにより手を自然に下に降ろした位置とキーの位置を合致させることが可能となり、その名称通り、エルゴノミックなデザインが実現可能となった。
取り付け位置は斬新だが、キーの配列は伝統的なQWERTYを維持している。これによりメーカーによる製造が容易になる上に、利用者がキーボードを短期間で利用可能になるというメリットもあるという。
ポインティングデバイスとしてはトラックボールが採用された。このトラックボールは利用者の好みに合わせ、中心部にも端にも取り付けられる。
スタンディングデスクには、高さを下げて一般的なオフィスデスクとして使えるものも存在する。そのようなデスクにあわせ、「Ergonomic Keyboard」は机の上に置いて、一般的なキーボードと同じように使えうことも可能だ。
一般的なキーボードとして「Ergonomic Keyboard」を使用する場合には、トラックボールを取り外せることが生きてくる。デスクトップで利用する場合には、キーの真ん中にトラックボールがあると、邪魔と感じる人が多いからだ。取り外したトラックボールはキーボードとは少し離れた場所においてマウスのように使える。また、デスクトップではトラックボールは使用せず、一般的なマウスを使ってもよいだろう。
「Ergonomic Keyboard」は現在、BehanceのAnton Ruckmanさんのページで公開されている。
(本稿中の画像はAnton Ruckmanさんから使用許諾を得て、Behance内のAnton Ruckmanさんのページから転載したものです)