フレーム重わずか1.5キロの電動バイク「Nireeka」
電動バイク「Nireeka(ナイリーカ)」

「Nireeka(ナイリーカ)」は、フレーム重わずか1.5キロの電動バイク。米国ロサンゼルス在住のデザイナーMax Shojaieさんを中心とするチームが開発した。

カーボンファイバー製のフレームを採用。これにより、フレームの重さ1.5キロ、電動バイク全体の重さ15.5キロ(最軽量「street」バージョン)を実現した。電動バイクでありながら、日本のいわゆる“ママチャリ”と同等、もしくはより軽い車重を実現している。


フレーム重わずか1.5キロの電動バイク「Nireeka」
フレーム重1.5キロのカーボンファイバー製フレームを採用

一見、動力を持たない普通のMTBにも見えるルックス。バッテリーをフレーム内部に隠し、モーターにはリアハブタイプを採用することでこれを実現している。だが実際には、最大で500Wのパワフルなモーターを搭載し、スロットルモードでペダルを漕ぐことなく走行できる電動バイクだ。

フレーム重わずか1.5キロの電動バイク「Nireeka」
バッテリーをフレーム内部に隠し、モーターにはリアハブタイプを採用

フレーム重わずか1.5キロの電動バイク「Nireeka」
スロットルをひねれば、ペダルを漕がなくても走行できる

ハンドルバーには“純正”のスマートフォンフォルダーを装備。アプリをインストールすることで、スマートフォンをスピードメーターやバッテリー残量メーターとして利用する仕組みだ。GPSナビやフロントライト設定など、いまどきの電動バイクアプリに標準となっている機能は、ほぼカバーしている。

フレーム重わずか1.5キロの電動バイク「Nireeka」
スマートフォンをスピードメーターなどとして利用する

興味深いのはスマートフォンの心拍計と連携して機能する、「心拍アシストモード」。「Nireeka」は、電動アシスト自転車モードも備えているが、そのアシストのレベルを心拍数に連動させる機能だ。アシストレベルは3段階用意されていて、心拍数が上がるに従い、モーターがよりパワフルにアシストしてくれる。例えば坂道を上っていて心拍数があがったときに、「Nireeka」はアシストレベルを変化させる。搭乗者にとっては、状況に応じて自動的にモーターパワーが変化しているように感じられる機能と言えるだろう。

フレーム重わずか1.5キロの電動バイク「Nireeka」
心拍数によって、アシストレベルを自動で変更

バージョンは3つ。250Wモーターを装備し、最高速度時速25キロ、航続距離55キロの「street」。350Wモーターで最高速度時速30キロ、航続距離65キロの「street+」。そして500Wモーターを装備し、最高速度時速35キロ、航続距離80キロの「homie」が用意されている。

フレーム重わずか1.5キロの電動バイク「Nireeka」
リアハブモーターは、1,000Wタイプに交換することもできる

Max Shojaieさん率いるチームは現在、クラウドファンディングサイトIndiegogoで出資者募集のキャンペーンを実施中。本稿執筆時点では、799ドルの出資+送料で「street」、869ドル+送料で「street+」、999ドル+送料で「homie」を入手可能だ。出荷は2018年6月に予定されている。

フレーム重わずか1.5キロの電動バイク「Nireeka」

気になるのは入手に必要な金額が低すぎること。カーボンファイバーフレームを採用している自転車としては、この価格設定には無理があるようにも見える。果たしてこれでペイするのか、ちょっと疑問だ。

なお、「Nireeka(ナイリーカ)」には電動アシストモードも搭載されているが、日本で公道を走行するには保安部品を追加するなどしてナンバープレートを取得する必要がある。また、必ずしもナンバープレートを取得できるとは限らない点には注意されたい。