折り畳めるホイール「Revolve」
Copyright(C)2017 Andrea Mocellin

Revolve」は折り畳める26インチサイズホイール。自転車の持ち運びをより手軽にするために開発された。

折り畳めるホイール「Revolve」
折り畳める26インチサイズホイール「Revolve」
Copyright(C)2017 Andrea Mocellin

開発したのはイタリア出身のAndrea Mocellinさん。Andrea Mocellinさんは欧州の各都市だけでなく、米国や中国内の都市にも住んだことがあり、折り畳み自転車を使って各都市内を走行した経験があるという。そして、小径の折り畳み自転車で都市部を走行するのが、快適とは言えないことに気づいたそうだ。


Andrea Mocellinさんは、折り畳み自転車では、フレームの折り畳みにばかり重点が置かれていることに着目。ホイールは折り畳むことができないのが折り畳み自転車の問題であると気づいて、「Revolve」の開発に着手した。

エアレスタイプのホイールを採用したのが特徴。空気を入れる必要がないため、ホイールを6つに分割できる。これにより、通常時の直径665ミリから、折り畳み時の直径226ミリまでの小型化を実現した。最大で約60%のスペースセービングになるという。

折り畳めるホイール「Revolve」
60%のスペースセービング!
Copyright(C)2017 Andrea Mocellin

活用方法としては、まずは折り畳み自転車があげられる。前後のホイールを小さく折り畳めるようになるため、あとはフレームさえ効率的に折り畳むことができれば、飛行機などにも持ち込みやすい自転車ができる。

折り畳めるホイール「Revolve」
ホイールを折り畳める、画期的な折り畳み自転車の開発へ
Copyright(C)2017 Andrea Mocellin

Andrea Mocellinさんはまた、「Revolve」は車いすのホイールにぴったりだと述べている。車椅子で飛行機に搭乗するのは、現段階ではハードル高めだ。だが、車椅子の車輪が折り畳めるのであれば、航空機への持ち込みがいまよりも楽になり、同行者の負担は小さくなる。これにより、車椅子利用者がいまよりも手軽に飛行機に乗れるようになると、Andrea Mocellinさんは主張している。

折り畳めるホイール「Revolve」
ホイールを取り外して折り畳める
小型の車椅子への活用も
Copyright(C)2017 Andrea Mocellin

開発において、Andrea Mocellinさんが特に力を入れているのは、折り畳んだ際のデザイン。オフィスや部屋に置いても違和感のないものを目指しているという。都市部ではホイールの盗難を防ぐため、フロントホイールを取り外して室内に置く人も多い。「Revolve」は、そのような室内保管の際にも、従来のホイールのように床や壁を汚したりすることがない仕様とされている。

折り畳めるホイール「Revolve」
フロントホイールを取り外して
Copyright(C)2017 Andrea Mocellin

折り畳めるホイール「Revolve」
室内に保管
インテリアと並べても違和感のないデザイン
Copyright(C)2017 Andrea Mocellin

Andrea Mocellinさんは、当面は「Revolve」の自転車メーカーへの売り込みと提供を行う。次のステップでは「Revolve」を搭載した折り畳み自転車の開発に取り組む。そして最終的には、世界を旅する人の多くが「Revolve」を利用するようになることを目指すとしている。

折り畳めるホイール「Revolve」
世界を旅する人の必需品に?
Copyright(C)2017 Andrea Mocellin