物理攻略Wikiのイメージ
ネタバレとは…?

物理の勉強をゲームに見立てて遊ぶ「物理攻略Wiki」が話題だ。インターネット上によくある「ゲーム攻略Wiki」をまねたものだが、内容はすべて物理に関するもの。

家庭用ゲーム機で遊べるアクションゲームから、スマートフォンで人気のソーシャルゲームまで、遊び方の「こつ」を共有する攻略Wikiは数多い。誰でも情報を閲覧、投稿でき、ゲームの難関にゆきづまった人が解決方法を探してのぞいたり、うまく解決できた喜びからどうやったかを書き込んだり、単にゲームの感想を述べあったりと用途はさまざま。

最近は米国発のゲーム配信アプリケーション「Steam」が台頭し、海外の優れたゲームを手軽に遊べるようになったため、外国語の翻訳やゲームの文化背景の説明なども試みるWikiが登場している。

物理攻略Wikiは、そうした攻略Wikiの形式を踏襲しつつ、物理の勉強を盛り上げようという試みのようだ。「16世紀から17世紀頃のガリレイやニュートンの時代に始まったとされる人気のゲームです」などと説明している。

物理学やその関連分野を、「力学」の平原、「解析力学」の丘、「電磁気学」の工場、などとゲームの世界になぞらえつつ、これから探求していこうと誘いかけている。

特にTwitterなどで話題になっているのは、「既知のバグ」という欄。ゲームには、しばしば開発者が意図せずに残してしまった不具合(バグ)があり、遊んでいるとそこに突き当たって止まってしまったり、混乱させられたりすることがあるため、攻略Wikiでは不具合を見つけ次第、共有するのが普通だ。

物理攻略Wikiは「修正の見込みなし」として次の2つを挙げている。

「電流と電子の流れの向きが逆:初期版で仮に決めた電流の向きを修正できないまま、その仕様を引きずってしまっている」
「核子のアイソスピンの定義:素粒子分野と核物理分野とで定義が一致しておらず、符号が互いに逆になっている」

なるほど電流と電子の流れの向きが逆、というのは中高生のころ理科や物理を学ぶ際に一番疑問に思うところで、なぜそうなのか先生に尋ねても困ったような苦笑をされることの多い個所ではある。

なお物理攻略Wikiの設置元は物理好きのためのWebサイト「EMANの物理学」。