ATOK Passportのイメージ

PCで日本語の文書を作成する際などに、まちがえやすい専門用語などを的確、簡単に入力できるとして人気が高い「ATOK」。その最新版では利用方法が月額制の「ATOK Passport」のみになり、買い切り版は終了する。ATOKの開発元ジャストシステムが発表した。

ATOK Passportは常に最新のATOKを、Windows PCやMac、Androidスマートフォンなど合計10台で利用できる。データを同期する「ATOK Sync AP」機能で、どの機器でも同じような環境で文書を作成できる。また、かな/漢字などを高精度に変換するための技術として、人工知能(AI)の実現に有望な深層学習(ディープラーニング)を応用した「ATOKディープコアエンジン」を採用している。

ジャストシステムでは、こうした月額制の方が従来の買い切り版より利便性が高いとして利用方法を統一した。

ATOK Passportの料金は、基本機能が使える「ベーシック」が月額286円(税別、以下同じ)、より多機能な「プレミアム」が月額476円となっている。

月や年単位の定額課金、いわゆるSubscription(サブスクリプション)方式は近年のビジネス向けアプリケーションで主流となりつつある。以前からAdobe Systems(アドビ)も、画像編集機能で人気の高い「Photoshop」などについて、最新版の利用方法を定額制の「Creative Cloud」に統一していることを踏まえれば、ATOKが追随しても驚きはない。

サブスクリプションは開発元にとって安定した収入源になるほか海賊版対策や、継続した保守管理などに有効。すでに「Excel」「Word」をはじめとする「Microsoft(MS)Office」も力を入れ、「Windows」そのものも月額制で利用できるようになりつつある。今後はどのようなアプリが、買い切りを止めサブスクリプションのみという道を選ぶのか興味を引くところ。