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「ヤフオク!」が名前を明かさず品物を売り買いできる匿名配送を開始した。フリーマーケット(フリマ)機能で出品した品物などが対象だ。

匿名配送を使うと出品者、落札者が互いの氏名、住所をまったく明かさず取引、配送ができる。


利用方法は「フリマ出品」を選ぶか、「オークション出品」で決済方法を「Yahoo!かんたん決済(代金支払い管理サービス)」に設定する。次いで配送方法に「ゆうパック・ゆうパケット(おてがる版)」を指定すればよい。ちなみにオークション出品では、まだ代金支払い管理サービスを使えるのは一部のカテゴリーのみだが、今後順次拡大する見通し。

PCなどからWebブラウザーでヤフオク!を使っている場合、ログインさえすればそのまま匿名配送の選択肢があらわれる。一方iPhoneやAndroidスマートフォンでアプリケーションから利用している場合は、最新版にする必要がある。

こうした匿名配送は出品者にとって便利だが、落札者にも特典がある。取引後、届いた商品に万一満足できなかった際、ヤフオク!に申請すれば1万円を上限として落札額の100%相当を「Tポイント」で受け取れる。審査のうえ1人年1回のみ適用となる。

なお、周知の通り匿名配送はフリマアプリの「メルカリ」ですでに導入して人気を博している機能。プライバシーを守りつつ手軽に身のまわりの品を処分できるとして支持が多い。

しかしメルカリは最近、匿名性もあいまっていかがわしい品物が流通する「闇市」などと批判を受け、対策として出品内容の制限に踏み出している。今回ヤフオク!が同様の機能を後追いしたことは、制限によって不便を感じているメルカリの出品者を一定程度取り込む効果が考えられる。