「Drift Stick」は、運転席とマニュアルトランスミッションの間に設置されるアルミ製のレバー。フォードのフォーカスRS専用設計のもので、同車に搭載されたAWDとABSを活用してドリフトを誘発する。
通常、ドリフト走行を行うにはハンドル、アクセル、ブレーキ、サイドブレーキ、そしてクラッチの協調操作が必要となる。だが「Drift Stick」はこれら操作の一部を電子的に制御。クラッチを操作しなくても、経験のあるラリードライバーのようなドリフトを楽しめる。
「Drift Stick」の特徴は電子式のハンドブレーキである点。油圧式とは異なり操作感覚は非常に軽く、正確な操作ができる。取り付け時に溶接やドリルでの穴あけ、キャリパーの取り付けなどが不要なのもメリット。取り付け後に取り外すのも比較的容易だ。
「Drift Stick」開発の最終段階では、ラリードライバーのケン・ブロック氏も走行テストに参加。同氏は、市販車にこのような装備が搭載されるのは素晴らしいことで、「Drift Stick」は間違いなくクルマの運転をより楽しいものにするだろうと述べている。
米国とカナダでのみの販売。価格は999ドル。発売は12月1日に予定されている。