ペダルの逆回転で充電できる電動アシスト自転車、ThirtyOneの「Debut Hybrid」

「Debut Hybrid」はペダルの逆回転で充電できる電動アシスト自転車。フランスに本拠をおくThirtyOneが開発した。

ペダルの逆回転で充電できる電動アシスト自転車、ThirtyOneの「Debut Hybrid」
フランスThirtyOneの「Debut Hybrid」

シンプルで美しく、誰にでも乗れる自転車を目指した製品。電動アシスト自転車にありがちな無機質なメーターなどを排除し、昔ながらのデザインを維持している。自転車に乗る際に必要となる「変速作業」は自動変速装置の搭載で不要とし、搭乗者に必要なのはただハンドルを切り、ブレーキを握るだけとした。


ペダルの逆回転で充電できる電動アシスト自転車、ThirtyOneの「Debut Hybrid」
でも、ペダルは漕がないと…。

「Debut Hybrid」の最大の特徴はその電動アシストシステム。リアホイールに搭載されたハブモーターは回生ブレーキを搭載しており、減速中や坂を下っているときにバッテリーを充電する。また、ペダルを逆回転することでも充電は可能だ。これらをうまく組み合わせれば、かなり長期間AC電源からの充電なしで走行できるという。これも、“電動アシストは充電が面倒”という利用者の手間を省き、「Debut Hybrid」をより普通の自転車に近づけている。

ペダルの逆回転で充電できる電動アシスト自転車、ThirtyOneの「Debut Hybrid」
ペダルの逆回転でも充電可能

ハブモーターの採用は、電動アシストに見えないルックスの実現にも貢献した。

ThirtyOneの「Debut Hybrid」
電動アシストには見えない?

フロントとリアのLEDライトはフロントに装備されたハブダイナモが発電した電力で点灯するため、ライトを充電する手間がいらない。タイヤにはパンクしにくいタイプが採用された。サドルは盗難防止装置付き。高さ調整用のクイックレバーを緩めても、引き抜けない設計としている。これらはすべて、利用者の手間を省くため。「ライトが点灯しないから夜間走れない」「パンクしてしまい、通勤ができなくなった」「オフィスの駐輪場においておいたら、サドルが盗まれて乗れない」といった哀しさから、利用者を救うためのデザインだ。

ThirtyOneの「Debut Hybrid」
サドルはクイックレバーを緩めても、引き抜けない設計

価格は2,216ユーロ。ThirtyOneは現在クラウドファンディングサイトkickstarterで「Debut Hybrid」のプロモーションを兼ねたキャンペーンを実施しており、そこでは特別価格1,650ユーロで予約を受け付けている。

「Debut Hybrid」の仕様は、日本では電動アシスト自転車として認められないもの。日本で販売する予定は、当面はないとのことだった。

ペダルの逆回転で充電できる電動アシスト自転車、ThirtyOneの「Debut Hybrid」