ビットコインのイメージ
(出典:CoinDesk)

「Bitcoin(ビットコイン)」をはじめ仮想通貨をめぐる熱狂は、中国による厳格な姿勢が明らかになっても冷めない。「暴落」と言うべき下降続きから再び上昇に転じている。

暴騰と言ってよい伸びで9月2日に1ビットコインあたり5,000ドル近くまで達した交換レートは、その後いったん崩れ、9月4日に中国の中央銀行である中国人民銀行(PBoC)が新規公開の仮想通貨による資金調達、いわゆるICOを禁止する方針を発表したあおりも受けて、いっそう低い水準となり、9月5日には一時4,000ドル近くにまでなった。


3日間で1,000ドル近い動きだが、仮想通貨に親しむ人々のインターネット上での反応には「大げさに騒ぐほどではない。1週間前に戻っただけ」「この程度はとても暴落とは言えない」といったものもあった。

実際、揺り戻すようにビットコインは9月6日時点で4,500ドルをうかがう状況になった。

8月の通貨分裂の危機と同じく、9月の中国によるICO禁止も、仮想通貨をめぐる強気な感情を変えなかったことが分かる。イーサリアムなどほかの通貨も上昇へ転じている。