米国大使館の動画イメージ

人気ドラマ「逃げるは恥だが役立つ」のエンディングテーマとして人気を博した「恋」。楽曲に合わせ出演者が踊る「恋ダンス」がファンを楽しませ、ふりつけをまねた動画がYouTubeなどに次々登場。社会現象になったが、そのよすがはすべて消える見込み。権利者が削除を求めている。

2016年には恋ダンスを有志が踊った動画をインターネット上に公開する試みが大流行。それを目にした人が興味を持ち、さらに話題が広がっていくという循環で、ドラマや俳優、楽曲への好感度が高まっていった。

だがドラマの放送終了後、恋ダンスの楽曲に権利を持つビクターエンタテインメントは、9月から動画の削除を求めている。実際YouTubeなどにある恋ダンスの動画は次々と視聴できなくなり、またかつて動画を投稿した人のもとへも削除を求める連絡が届いたとの声がTwitterなどで上がっている。

権利者の姿勢は徹底している。日米友好のためにと当時のキャロライン・ケネディ大使が日本の現代文化に理解を示すかたちで出演し、駐日アメリカ合衆国大使館・領事館職員らとともに踊った動画も「この動画にはVictor Entertainment, Inc.さんのコンテンツが含まれているため、著作権上の問題で権利所有者にブロックされています」と表示が出て再生できなくなった。

とはいえ、まだすべてが消えた訳ではなく、在日米海兵隊報道部が、同盟関係にある日本の市民向けに公開した動画などは、9月1日時点ではTwitterから視聴することが可能だ。


ふりかえると恋ダンスの動画は単なる流行にとどまらず、人と人、国と国とのつながりを示すツールとして機能していたことがうかがえる。完全にネット上から一掃となる前に、もう一度その絆を確認するために視聴しておきたい。