中央アジアの郷土料理を題材にした漫画連載が始まった。掲載するのは外務省の公式サイトという異色の取り組み。作者は中央アジアを題材にした人気作品「乙嫁語り」を手掛ける森薫氏だ。
乙嫁語りでは、中央アジアに暮らした昔の人々の異国情緒あふれる暮らしを細やかに描き、特に登場する料理の数々がとてもおいしそうだと評判をとっている。2014年の「マンガ大賞」をはじめ、国内外で数々の賞にも輝いた。
これに目を留めた外務省では、8月に中央アジアの国々への理解を深めるイベント「中央アジア+日本」を開催し、関連イベントとして乙嫁語りの原画展を開催。東京・霞が関にある外務省の会議室を開放して一般の参加者を招くという風変わりな取り組みがファンのあいだで話題を呼び、平日にもかかわらず多くの人が訪れた。
8月28日,29日に開催された「#乙嫁語り」原画展。
— 外務省やわらかツイート (@MofaJapan_ITPR) 2017年8月30日
いつもの会議室が…ファンの皆様の静かな熱気でとても #神秘的 な場所に。
展示された原画を一つずつ丁寧に見入っている横顔が、とって素敵でした *:・(*´∀`*)ウットリ・:*#東京対話 pic.twitter.com/tpVOXYIYnJ
今回はそれに続くもので、「中央アジアクッキング」というテーマで森薫氏が描く全7話の漫画を、外務省の公式サイトに順次掲載する。
すでに原画展を見にきたファンには印刷版を一部先行して披露していたため、Twitterなどでちょっとした話題になっていたが、このほどインターネット上で電子版の公開が始まり、霞が関まで足を運べなかった人も気軽に読めるようになった。
第1話では日本で作れる中央アジア料理の一覧を紹介している。乙嫁語りの中にも出てきた焼き飯「プロフ」、串焼き「シャシリク」、焼きうどん「ラグマン」などだ。
ちなみに外務省はレシピと調理例を動画としてYouTubeに公開しており、誰でも試すことが可能だ。