人を刺す蚊のイメージ

Twitterがある日突然使えなくなる「凍結(Suspend)」が多発しているとして、不安が広がっている。問題のある発言をすると起きるというが、最近は「蚊に死ねとツイートしただけで凍結された」といった声も上がっている。

Twitterは殺害予告をしたり悪質ないじめをしたりする人に凍結、つまり利用停止の措置をとる。

本来は皆がTwitterを安全に使えるようにするための仕組みのはずだが、その精度や運用基準には疑問があり、ただ目立つ発言をするだけでいつ凍結になるか分からない、息苦しい空気を作っているとの声もある。

凍結はたいてい警告ぬきで起こり、機械的なメッセージが届くが、詳しい説明はないことが多い。心当たりがないと問い合わせても、逆に「永久凍結」に遭ったという報告もある。

Twitterはどのように凍結を行うか多くを明かさないが、問題のある発言を指摘する一般からの「通報」がきっかけになる場合があり、この通報機能を悪用して、気に入らない相手や政治的な対立者を排除しようとする動きに懸念が生じている。

通報の悪用とは別に、問題のある発言を自動で見つけるTwitterの機能が粗雑である、という説もあらわれている。例えば英国の報道機関BBCの記事「何カ所も刺されて蚊に「死ね!」とツイート……アカウント凍結」などだ。

とある人物が体も刺してくる蚊への怒りのあまり「死ね」と発言したことをTwitterが問題と判断し、凍結のきっかけになったという内容。

これに対しTwitterは自ら反論。「(蚊を殺したツイートが理由での凍結はありえません…)」と訴えた。


だがそうした説明になお納得しがたいとする返信も多数集まっており、今や凍結をめぐる不信が根強いものになっていることがうかがえる。

そもそも以前からTwitterの機能は完璧とはほど遠い。自社の最高経営者(CEO)であるジャック・ドーシー氏さえ「内部ミス」で一時うっかり凍結してしまったし、米国の報道機関であるCNNがメキシコ発の料理「ワカモーレ(アボカドソース)」について書いた記事をなぜか「安全ではない」と見なして遮断しようとした。

また、Twitterの姿勢がどうであるにせよ、凍結や遮断のリスクは、人間関係や情報発信を一か所に集中しすぎるからこそ大きくなる、と考える層もいる。そうした人が支持するのは、最近Twitterの寡占を壊すべく登場した「Mastodon(マストドン)」などへの移行や併用だ。

マストドンでは誰でもTwitterと似たような機能を持つ交流の場を作り、ゆるやかにつながれる。誰かが作った場に参加することも可能。万が一凍結などのトラブルが発生した際には代替の連絡手段として使える。