
ギター好きな人はどこででも練習をしたいもの。だが、練習場所を選ばないと周囲の人に迷惑をかけてしまうことも。また、ギターは他の楽器に比べると軽い方ではあるが、それなりのサイズがあるため、持ち歩くのは大変だ。



持ち歩きは大変
「Cross Guitar」は折り畳み式のアコースティックギター。米国フロリダ州に本拠をおくMadrid Musical Group USAが開発した。

折り畳むとフレッドだけのシンプルな形状に
ギターのボディには、音を増幅する反響板としての役割と、ギター本体を安定させる役割がある。「Cross Guitar」では、音を増幅する役割をボディから排除。そのかわりに、ボディを安定させる回転式アームを取り付けた。演奏者がこのアームを胸や脚などで押さえることで、演奏中にギターを安定させることができる。

一方で、反響版としての機能は持っていない。音は小さいので人前での演奏には向かないが、他人に迷惑をかけないように室内で静かに練習したい場合や、深夜にギターを使って作曲したい場合などにはぴったり。ルームシェアをしている場合などには特に便利だろう。




ルームメイトに嫌がられることがあるが

本体は軽く、また折り畳めばすっきりとした形状になるので、持ち歩きにも便利だ。


Madrid Musical Group USAは現在、「Cross Guitar」の市販化に向けてクラウドファンディングサイトkickstarterで出資者募集のキャンペーンを実施中。本稿執筆時点では、119ドルの出資+30ドルの送料でナイロン弦仕様の、139ドル+30ドルでスティール弦仕様の「Cross Guitar」を1本入手可能だ。出荷は2017年10月に予定されている。
