立ち乗り電動バイク「DC-Tri」

「DC-Tri」は立ち乗り電動バイク。電動アシスト技術の発達により生まれた乗り物で、ガソリンバイクや自転車が持つ様々な制約から解き放たれた自由なデザインを持っている。

立ち乗りの電動バイク「DC-Tri」
立ち乗り電動バイク「DC-Tri」

ガソリンバイクのようにタンクやエンジン、変速機やチェーンなど複雑な機構を搭載する必要がない。また自転車のように、人間がペダルを漕ぎやすく、さらにペダルパワーが効率よく後輪に伝わり易い形状を取る必要もない。これらにより、ユニークな形状が実現できた。


立ち乗り電動バイク「DC-Tri」
動力がモーターゆえの、自由なデザイン

一般的な自転車やバイクよりも低重心。このため安定性が高く、転倒などのリスクは低い。3輪であることも手伝って、わずかな練習で乗りこなせるようになるという。

立ち乗り電動バイク「DC-Tri」
子どもでも、短時間の練習ですぐに乗れる

バイクや自転車よりもサイズが小さいので、室内保管にも便利だ。

最高速度は時速約24キロ。一回の充電(約4時間)で最大48キロの移動が可能だ。バッテリーは家庭用のコンセントから充電できる。走行速度や走行距離、充電レベルなどは、ハンドルバーに取り付けられたLCDスクリーンに表示される。

立ち乗り電動バイク「DC-Tri」

先に、「DC-Tri」は自転車の持つ制約から解放された乗り物と書いた。だが、一般的な自転車の恩恵も受けることができる。自転車で使用されているパーツを多く採用しているため、例えばパンクした場合やワイヤーが切れてしまった場合でも、パーツの入手と修理が容易だ。

立ち乗り電動バイク「DC-Tri」
自転車用の工具で、パンク修理が可能

開発したのはオーストラリア在住のChris O'Neilさん。O'Neilさんは現在、クラウドファンディングサイトkickstarterで出資者募集のキャンペーンを実施中。本稿執筆時点では1,533ドルの出資で「DC-Tri」を1台入手可能だ。出荷は2017年11月に予定されている。

立ち乗り電動バイク「DC-Tri」

インターネットコムでは、日本仕様車の製造と日本での販売の可能性についてChris O'Neilさん問い合わせてみたが、本稿掲載時までに回答を得ることはできなかった。Chris O'Neilさんからの連絡があり次第、本稿中でお知らせしたい。