
「Amabrush」は歯磨きの時間を10秒に短縮する電動歯ブラシ。米国サンフランシスコに本拠を置くAmabrushが開発した。

電動歯ブラシ自体はもはや珍しいものではない。だが、その形状は従来の歯ブラシから進化しておらず、一度に磨ける歯の本数は従来の手磨き歯ブラシと同じだ。
その点、「Amabrush」は手動ではなく電動であることのメリットを最大限に活用。すべての歯を同時に磨くことで、歯磨き時間10秒を実現した。

電動だからこそできる技
すべての歯を同時に磨いたとしても、10秒は少な過ぎるのでは?とも思ってしまう。だがAmabrushは従来型の歯ブラシで2分間歯磨きをした場合、歯は1本あたり1.25秒間程度しか磨かれていないと主張する。一方、「Amabrush」であれば、すべての歯が10秒間しっかり磨かれるので、8倍の時間となる10秒間磨かれたことになるという。

「Amabrush」はブラシ付きのマウスピースと、モーターを内蔵したハンドピース、そしてワイヤレス給電規格「Qi」に対応した充電ステーションから構成される。ハンドピースはフル充電すれば28回の歯磨きに対応。例えば2週間の旅行であっても、「Amabrush」は充電なしで利用可能だ。


そしてワイヤレス給電規格「Qi」に対応した充電ステーションから構成される
ハンドピースとマウスピースはマグネットにより、ワンタッチで取り付け/取り外しが可能。複数の人が、ハンドピースを共有できる。

真ん中が彼で、一番奥が…。
使用するには歯ブラシの付いたマウスピース部分を口にセットし、底面のボタンをプッシュする。そのまま約10秒待ったあと、マウスピースを口から取り出して水洗いすれば、歯磨きは終わりだ。歯磨きペーストは、マウスピースから自動的に供給される。

ボタンをプッシュ

歯磨きは終了

手で歯を磨く場合とは異なり、歯磨き中は両手がフリーになる。このため、歯を磨きながら、朝のあれこれを進めることが可能だ。



Amabrushは「Amabrush」の市販化に向け、クラウドファンディングサイトkickstarterで出資者募集のキャンペーンを実施中。本稿執筆時点では、79ユーロの出資と20ユーロの送料で「Amabrush」を1つ入手可能だ。出荷は2017年12月に予定されている。