米国CNNから「世界5大ネコスポット」のひとつに選ばれた台湾の「ホウトン」。ここは、120匹以上のネコが暮らすと言われる猫村です。
「猫がいます」の看板が目印です
そんな「ホウトン」を、写真集『ぶさにゃん』で知られるネコ写真家の沖昌之さんと訪れるツアーが雑誌『猫びより』と日新航空サービスの共同企画で開催されます。台湾に慣れていないとなかなか行きにくい「ホウトン」で、友だちニャンコを100匹作れるかも?…しれません。
■「ホウトン」が猫村になった理由は?
ホウトン駅は、多くの日本人観光客も訪れる「九フン(きゅうふん)」の最寄り駅「瑞芳(ルイファン)」の隣駅です。「ホウトン」はその「九フン」に(比較的)近い位置にあります
「ホウトン」はかつては台湾最大級の炭鉱の町だったのだそう。その炭鉱の町でネズミ対策に連れてこられたネコの子孫がいまのネコたちなのだそうです。いまや「ホウトン」は、そのネコを目当てに世界から訪れる人たちに向けた観光地。ネコのかわいらしさはもちろん、台湾の人たちのしたたかさも感じられる村です。
(撮影:岸本美里)
■猫村って、どんなとこ?
ホウトン駅の改札をでたところにある「ネコ橋」を渡った場所から始まる小さな村。それが猫村です。村内(?)にはネコグッズのお店やネコカフェなどが点在。ネコたちはその店内はもちろん、いたるところでごろごろしています。読めそうで、読めません…。
(撮影:岸本美里)
ときに、ネコだけでなく、犬に出会うことも。そういえば、昔の日本もこんな感じだったよなーと思い出させてくれる景色の中を散歩できます。
(撮影:岸本美里)
前述の村と改札をつないでいる「ネコ橋」は、人だけでなく、ネコが移動するためのものでもあります。橋にはキャットウォークなどが設置されていて、ネコたちは線路を横切ることなく、安全に反対側に渡れるようになっています。
このネコ橋、なんとネコ耳付き。細かいところまで、ネコ好きの心をくすぐってくれますよ。

■さて、このツアーの良さって?
先ほど、「ホウトン」の最寄り駅であるホウトン駅は、「九フン」の最寄り駅「瑞芳」の隣駅と書きました。こう聞くと「ホウトン」への訪問は簡単そうに思えてしまいますが、実際はそうでもありません。「九フン」や、ランタン(天燈)飛ばしで有名な「十分(シーフェン)」へは日本語ツアーが多く存在しています。でも、「ホウトン」向けのツアーはあまり多くはありません。ツアー日程が合わないと、電車やタクシーを使い、自力で行くことになります。
筆者は「ホウトン」へ、台北から電車を使い自力で出かけました…が、電車を乗り間違え、着いたのは「ホウトン」ではなく「基隆」という場所。そこで時間を大幅にロスする羽目に。「ホウトン」に到着したのは予定よりも1時間30分も遅い時刻でした。
そもそも台北駅での切符の購入も、慣れていないと難易度高めです。
地べたに座っている人が多い?
また帰りの電車は「山手線?」と思うほど混雑することも。その中に1時間半立ち続けるのはなかなかに体力を消耗します。また、これは時期にもよるのでしょうが、電車に乗る海外からの観光客の一部にはちょっとマナーの悪い人たちも。日本人の感覚からすると、「え?うそでしょ?」という行動をとる人がいて、そういった一群にぶつかってしまうと、いろんな意味で消耗します。
今回の沖さんと行くツアーでは専用車で直接「ホウトン」に向かうのだそう。時間の無駄も、体力の消耗もなく、ネコと遊んだり、ネコを眺めたり、ネコを撮影したり…に集中できそうです。
ネコの形のパイナップルケーキは、わかりやすいホウトン土産になります
■このツアーの良さって?-パート2
せっかく「九フン」の隣駅にいるのなら、「九フン」にも行きたい。そう思う方は多いでしょう。ツアーでは、2日目の夕方には「九フン」観光も組み込まれています。夕方の美しい景色を楽しみながら夕食を取れます。時間があれば、おいしい台湾茶も楽しめるかも?九フン茶坊で東方美人茶を楽しんだりできるかも?
■このツアーの良さって?-パート3
ツアー初日には、沖昌之さんによる「ねこを魅力的に撮る方法」の講座がひらかれます。また、「ホウトン」訪問時には、沖さんと一緒に猫村をまわれます。講座ももちろんですが、実際にネコを撮影する沖さんを近くで見るというのは、いろんなことを学べそうな気がします。
なぜかネコたちが寄って来る
沖さんの秘密に近づける?
ツアーで撮影した写真は、雑誌『猫びより』のねこ写真コンテストに投稿できるのだそう。沖昌之さんによって審査してもらえるそうです。
出発日は10月19日。詳細はNISSIN TRAVEL ONLINEのツアーサイト、または雑誌『猫びより』のFacebookサイトなどを参照してください。