
LINEやTwitter、Facebookを使っている人のうち4割が自分や周囲が「のっとり」に遭遇している。ちょっとびっくりするような調査結果が明らかになった。
5月10、11日にLINEが「セキュリティリテラシー実態把握調査」として約1,940人を対象に行った。
セキュリティに関する用語の認知度を聞くと「アカウントのっとり」という言葉については71%で、「ウイルス/マルウェア」(56%)や、「スパム」(47%)を上回った。
実際に自分がのっとり被害にあった人は7%、家族が被害にあったという人が3%、恋人や友達、知人に被害があったという人が30%だ。
具体的にどのSNSでのっとりにあったかといえばやはり「LINE」が最も多く、「Twitter」、「Facebook/メッセンジャー」と続く。
実際LINEは過去にのっとりが頻発。友達や家族になりすまし「コンビニでiTunesのポイントカードを買ってくれる?」などとせがんできたサイバー犯罪者は有名だ。TwitterやFacebookでも、知り合いをよおそって「レイバンのサングラス特価優遇」などと突然怪しげな広告を出し始める事件がよく発生した。
各社は被害を防ぐ手段を強化し、のっとりの話題は以前ほど目立たなくなったが、まったくなくなった訳ではない。LINEは今回の調査を機にあらためて注意喚起をしたい考えのようだ。
ちなみにこれまでLINEは、さまざまなセキュリティ機能や対策を導入しているが、調査では68%の人が「ひとつも知らない」と回答したという。
「あやしいLINEアカウントを通報する方法」や「心当たりのないログイン端末の強制ログアウト機能」などを用意しているので、活用してほしいとLINEは懸命に訴えている。