屋根付き電動アシスト自転車VeloMetro「Veemo」―

VeloMetroの「Veemo」は、屋根付きの電動アシスト自転車。クラッシャブルゾーンを備え、事故の際に搭乗者をある程度保護できるのが特徴。その「Veemo」を活用したシェアシステムの、ブリティッシュ・コロンビア大学への試験導入がスタートした。

屋根付き電動アシスト自転車VeloMetro「Veemo」
VeloMetroの「Veemo」、UBCへの試験導入スタート

自転車は、持続可能な社会を実現するための切り札と考えられている乗り物。だが自転車で坂をのぼるのは厳しいし、雨が降ったら搭乗者は濡れてしまう。また、クルマと同じ道を走る場合、事故に巻き込まれるリスクも。

VeloMetroの「Veemo」は、これらの問題を解決する自転車。坂を楽に登れるように、電動アシスト機能を搭載した。自転車をすっぽりと覆う“シェル”はサイクリストを雨から守るだけでなく、万が一の事故の際にはサイクリストの身体を保護してくれる。

屋根付き電動アシスト自転車VeloMetro「Veemo」―
頼りなく見えるが、生身よりもまし?

今回スタートするブリティッシュ・コロンビア大学への試験導入では、バンクーバー市内での一般向けシェアサービス開始に向け、データ収集などを実施するという。比較的安全な大学の敷地内を走行させることで、市内走行でも起こりうる問題点などを洗い出すのが狙いだ。また、大学側は日々「Veemo」を使用する学生や職員からのフィードバックをVeloMetroに提供する。

屋根付き電動アシスト自転車VeloMetro「Veemo」
UBCでの「Veemo」利用状況を示すヒートマップ

「Veemo」を利用するシェアサービスでは、レンタカーなどとは異なり、運転免許が不要というメリットがある(カナダの場合)。例えば、観光客が国際免許を取得せずにバンクバーを訪れた場合でも、「Veemo」をレンタルして街中を走れる。街中に限らず、ちょっと足をのばすことだってできるだろう。シェルがあるので雨の日でも観光でき、電動アシストのおかげで坂であっても楽に走行可能だ。また、価格もレンタカーよりずっと安く、返却時にガソリンを入れる必要がないというメリットもある。

屋根付き電動アシスト自転車VeloMetro「Veemo」
足をのばし過ぎると、ちょっと大変?

ところで、「Veemo」はなぜカナダで誕生したのだろう。そして、なぜシェアというシステムが採用されたのだろう?

VeloMetroによれば、バンクーバーは「Raincouver(レインクーバー)」と呼ばれるほど、北米でも雨の多い地域だという。これが、搭乗者を雨から守るシェルの装備という発想に結びついた。また日本同様、カナダでも若い人たちの運転免許取得率は下がっており、取得した人でもクルマを所有したい人は減っているという。これが、免許なしで乗れる電動アシストと、所有しないシェアシステムの採用に結びついたそうだ。

VeloMetroは近日中に、バンクーバー市内で「Veemo」を予約するためのスマートフォンアプリを公開予定。これがあれば「Veemo」の予約のほか、レンタルスポットや返却場所の検索、そして返却がよりスムーズになる。

屋根付き電動アシスト自転車VeloMetro「Veemo」―

バンクーバー市内での一般向けレンタルは、2017年中にスタート予定だとVeloMetroは述べている。バンクーバーに観光予定の方は利用されてみてはいかがだろうか。これまではクルマがなければたどり着けなかった場所に、「Veemo」でならば行けるかもしれない。

屋根付き電動アシスト自転車VeloMetro「Veemo」
カナダでは、自転車は右側通行です