アマゾンロボティクスチャレンジ

商品を取り出し、また収納するロボットは世界各国の物流施設で活躍の場を広げつつある。最高の技術を持つのはどこだろうか。7月に日本の名古屋で開催予定のイベント「Amazon Robotics Challenge(アマゾン・ロボティクス・チャレンジ、ARC)」が教えてくれるかもしれない。

ARCは、Amazon.com(アマゾン)ロボット運用子会社が運営しているイベント。今回はさまざまなロボットの技能を示す世界大会「ロボカップ2017」の一部として7月27日~30日に名古屋市国際展示場(ポートメッセなごや)で開催する。


オーストラリア、ドイツ、インド、イスラエル、日本、オランダ、シンガポール、スペイン、台湾および米国から選抜したチームが一堂に会し、最新ロボットを披露。性能を比べ合う。

評価の対象となるのは物体認識、姿勢制御、把持計画、コンプライアントマニピュレーション、動作計画、作業計画、作業実行、エラー検出/回復などの技術とそれぞれの組み合わせ。

といっても競技の内容は単純。一定時間以内に取り出し、収納できた商品の数によって採点する。優勝チームは最大25万ドルの賞金を手にすることになるそう。

アマゾンによると、ARCは「産業界と学術界のロボットコミュニティの結び付きを強めるとともに、未整備のオートメーション環境で当社が直面している技術的な課題に対する、共通のオープンな解決策を促すための絶好の機会となる」のだそう。

つまり大規模な物流施設を数多く抱えるアマゾンにとって、よりうまくロボットを生かして業務を改善するきっかけになればと考えているようだ。