ソニーの4K有機ELテレビ

ソニーは4K解像度の有機ELテレビ「A1」シリーズを6月10日に発売する。業務用の有機ELモニターでつちかってきた技術を生かした製品という。

ソニーの4K有機ELテレビ

液晶は光源として別途バックライトが必要だが、有機ELは自ら発光する。この特徴を生かし、より現実の景色により近い深い黒を出せるとしている。映画の暗闇の場面でも、黒を際立たせながら奥行きのある表現が可能としている。


これに加え有機ELは広視野角で、どこから見ても美しい映像を楽しめるという。高い動画応答性能も備え、動きの速いスポーツ中継などでも残像の少ない映像を再現できるという。

ソニーの4K有機ELテレビ

ソニーの4K有機ELテレビ

テレビの画面そのものを振動させる音響システム「アコースティック サーフェス」を採用。またスピーカーやスタンドを背面に配して正面から見えないデザインとしており、画試聴時などは作品の中に入り込んだような気持ちを味わえるという。2チャンネルの音源をCD以上(48kHz/24bit)相当の音質に向上する「DSEE(ディーエスイーイー)」も搭載する。

これに加え4K解像度向けプロセッサー 「X1 Extreme」を搭載しており、従来の「X1」搭載のテレビなどに比べ約1.4倍の画像処理速度を発揮できる。ノイズの低減処理のため専用データベースも組み込んでいる。

このほかの機能としては、さまざまな映像をHDR相当に向上する「HDRリマスター」、8ビット/10ビットの入力信号に対し、階調が14ビット相当になるよう補完処理を施し、夕焼けなどのグラデーションを滑らかに表現する「Super Bit Mapping 4K HDR」、広色域技術「トリルミナスディスプレイ」、フルHD以下の解像度の高精細な4K相当に向上する「4K X-Reality PRO(エックスリアリティー プロ)」などがある。

Android TV機能もあり、音声操作で録画したい番組の検索、予約などが行える。各種アプリケーションを利用することも可能だ。

オープン価格だが、店頭実勢は65V型の「KJ-65A1」が80万円前後(税別、以下同じ)、55V型の「KJ-55A1」が50万円前後。