自分の分身になってくれるコミュニケーションロボット「Ohmni」

「Ohmni」は自分の分身になってくれるコミュニケーションロボット。遠く離れた家族の家を訪れているような気分にさせてくれる。

自分の分身になってくれる「Ohmni」
自分の分身になってくれるコミュニケーションロボット「Ohmni」

離れた場所にいる人と顔を見ながら話す手段としては、LINEやSkypeのビデオ通話やFacetimeなどがある。だが、相手がこのようなツールの使用に慣れていないと、うまくコミュニケーションが取れない。また、コミュニケーション中は、双方がスマートフォンやタブレットを手で持っていなければならないという面倒くささもある。

「Ohmni」は、このようなスマートフォン/タブレットベースのビデオ通話を、一歩前進させてくれるデバイス。本当は遠くにいる人がまるでそこにいるかのような、そんな気持ちになれる新しいコミュニケーションを手助けをしてくれる。

自分の分身になってくれるコミュニケーションロボット「Ohmni」
「お母さん、それ、砂糖入れすぎ」

例えば、利用者が実家のキッチンに「Ohmni」を設置したとしよう。遠く離れた場所から利用者がキッチンの「Ohmni」にログインすれば、「Ohmni」は自動的に起動する。実家の人たちが、電話が鳴ったときのように受話器を取ったり、スマートフォンやタブレットの着信ボタンをタップしたり、といった操作をする必要がない。

リモートにいる利用者は、スマートフォン画面に表示される前進/後退ボタンによって「Ohmni」を自在に操作。家族のいる場所まで「Ohmni」を移動させることができる。このとき、利用者の画面には、移動する「Ohmni」のカメラからの映像が表示されるので、利用者側も、実家にいるような臨場感を味わえ、実家の家族は利用者が部屋に入ってきたかのような気分になれる、という仕組みだ。

コミュニケーションロボット「Ohmni」
「あ、ダイニングにいた!」

「Ohmni」の利用者の顔がうつっているタブレット部分は、リモートからコントロールし、相手の話にあわせて相槌を打てる。数人で話をしているときには、話をしている人の方に顔を向けることも可能だ。

コミュニケーションロボット「Ohmni」
「うんうん♪」

例えば家族の誰かが誕生日で、パーティが行われているのにも関わらず、その場に出向けないとしよう。そんなときに「Ohmni」は便利だとOhmniLabsは述べている。「Ohmni」の顔にあたるタブレット部分の高さは約1メートル40センチで、その高さに10.8インチサイズのモニターが取り付けられている。この「Ohmni」がテーブルのそばにやってくれば、まるでその人がそこに座っているかのように見えるという。

コミュニケーションロボット「Ohmni」
「Ohmni」の顔部分の高さは約1メートル40センチ

コミュニケーションロボット「Ohmni」
一緒にテーブルを囲んでいるよう

会話が終わったあとには、ドッキングステーションの近くまで移動し、ドックボタンをタッチ。これにより、「Ohmni」は自動的にドックに戻って充電を開始する。このあたりの動きについては、ロボット掃除機ルンバを思い浮かべてもらえばよいかもしれない。ステーションへのドッキング後は青いライトが光り、充電中であることを示す。

コミュニケーションロボット「Ohmni」
ルンバの上に棒を付け、棒にタブレットを付けた、とも言える?

重さは約8.3キロと軽量。「Ohmni」には階段をのぼる機能はないが、2階にあがる必要があるとき、実家の誰かに運んでもらうこともできる重さだ。

コミュニケーションロボット「Ohmni」
「2階の部屋の本棚にあったはずなんだよね、あれが」

興味深いのはそのスペック。かつてシリコンバレーでは複数の企業が、オフィス用の会議ロボットとして同様のデバイスを開発していたが、そのスペックシートには最新のCPUの名前などが並んでいた。だが「Ohmni」のスペックは至って標準的なもの。例えばCPUにはIntel Chery Trail世代のチップが採用されているし、RAMは4GBで、ストレージは64GB。これにAndroid 6.0をカスタマイズしたOSが搭載されている。このスペックはいまどきのノートPCやタブレットのスペックと比べたら、決して高い方とはいえないだろう。だが、このようなスペックでも、家庭用のコミュニケーションロボットには十分なのかもしれない。

コミュニケーションロボット「Ohmni」

プロトタイプテストに参加した人からは、遠く離れた母親が元気であることを確かめられて安心できた、などの声が寄せられたそうだ。母親がリビングにいなくても、窓のそばに移動して庭を確認したり、キッチンをのぞきこんだり、といったことができるのが「Ohmni」の大きなメリットになるという。

コミュニケーションロボット「Ohmni」
「お母さん、元気?」

OhmniLabsは現在、「Ohmni」の世界的なプロモーションを兼ねてクラウドファンディングサイトIndiegogoでキャンペーンを実施中。本稿執筆時点では、1,399ドルの出資+200ドルの送料で「Super Early Bird」版を入手可能だ。入手に必要な金額はキャンペーンが進むにつれて上昇し終了後の市販価格は1,899ドルとなる。出荷は2017年10月を予定している。

コミュニケーションロボット「Ohmni」
「あれは、パパ?」