米国シリコンバレーに本拠をおくVintage Electricは、電動アシスト自転車「Outlaw Tracker」を台数限定で販売開始しました。ビンテージポルシェの雰囲気を、電動アシスト自転車で味わえます。
今回、Vintage Electricは、ビンテージポルシェのレストアで有名なEmory MotorsportsのRod Emory氏とコラボレーション。Emory氏がレストアしたポルシェには同氏による独自の“タッチ”が加えられているのが特徴ですが、「Outlaw Tracker」にも、Emory氏のテイストやデザイン哲学が採用されています。
ボディーカラーは、Emory氏を象徴するシルバーメタリック塗装である「Carrera Silver」。Emory氏がレストアしたポルシェの横に並べても違和感のないルックスに仕上げられました。
ヘッドライトにはメッシュグリルを装着。これも、Rod Emory氏のデザイン哲学を示しています。
その他、モトクロスレース用バイクにインスパイヤされたサスペンションフォークや、トラッカースタイルのハンドルバーなど、細部までRod Emory氏によるアイディア満載の一台となりました。
Rod Emory氏によるアイディア
「Outlaw Tracker」のモーターやバッテリー、ブレーキなどはVintage Electricが従来から販売している「Tracker」とほぼ同じ。モーターは3,000wのリアハブタイプで、最高時速約57キロで走行できます。バッテリーはフレーム中央の、バイクのエンジンを模したケースに入れられており、航続可能距離約56キロを実現しています。制動装置にはシマノの油圧式ディスクブレーキを採用。Vintage Electricは、このブレーキであれば時速57キロで走行していても停止でき、搭乗者に高い安全性を提供できるとしています。
50台の限定生産。価格は6,995ドルで、日本から購入する場合配送料が別途699ドル程度必要となります。
日本で公道を走るには、「Outlaw Tracker」に保安部品などを取り付け、ナンバーを取得する必要があります。ただし、ナンバーを取得できないケースもあるので、そこは注意が必要となります。日本の販売代理店が日本仕様に作り変え、“電動アシスト自転車”として販売してくれる日を待つのがベストかもしれません。とはいえ、「Outlaw Tracker」は50台の限定生産。望みは薄そうではあります。