ZenFone ARの画像

拡張現実(AR)や仮想現実(VR)を駆使し、異世界に入り込んだような感覚を体験をするためのスマートフォン「ZenFone AR」が日本向けに発表になった。ASUS JAPANが夏にも発売する。

ARやVRを楽しむための特別仕様になっている。まずメモリー容量が6GBまたは8GBと、スマートフォンにしては非常に大きく、映像処理に優れる。頭脳にあたるCPUはARに最適化したクアッドコアのQualcomm Snapdragon 821。


また本体背面には有効2,300万画素の主カメラのほかに動くものを追跡する「モーショントラッキングカメラ」、空間の奥行きなどを認識できる「深度カメラ」を備える。

3つのカメラを備えたスマホ

この「3つの目」で、まるで人間の両眼がものを見るようにして周囲の環境を認識する。

そして能力はある意味、人間以上だ。GoogleのAR技術「Tango」に対応したアプリと組み合わせると、ZenFone ARのカメラをかざすだけで手の届かない高い場所までの距離を「目測」で算出したり、購入検討中の家具を室内に実寸で仮想配置したりできる。また現実空間とゲームの世界を重ね合わせて遊べる。

スマホARのイメージ

一方GoogleのVR技術「Daydream」対応機器を組み合わせると、架空の世界へ没入できる。Googleのヘッドマウントディスプレイ(HMD)「Daydream View」とつなぎ、専用のコントローラ―を持てば、現実世界にいながらにして仮想の野球試合に参加し、バットを振ったり、あるいはファンタジーの中で魔法の杖を操るといった楽しみができる。

Daydream Viewの画像

テレビのリモコンのように使って目の前に広がる大画面の架空のホームシアターを視聴するといった使い方ができる。泣き所は、Daydream Viewが日本未発売なところか。

ZenFone ARのディスプレイは5.7型2K(2,560×1,440ドット)解像度の有機EL製。NTSC比100%超の色再現性を誇るとか。なお表面は頑丈なGorilla Glass 4でおおっている。

付属品は組み立て式VRメガネのほかハイレゾイヤホン「ZenEar」、本体背面をキズや衝撃から守るクリアケースだ。別売りで「ZenFone AR (ZS571KL) 専用 View Flip Cover」がある。

希望小売価格はメモリ―容量6GB、ストレージ容量64GBの「ZS571KL-BK64S6」が8万2,800円(税別、以下同じ)、メモリー容量8GB、ストレージ容量128GBの「ZS571KL-BK128S8」は9万9,800円だ。