Google日本語入力

PC、スマートフォンで流行語や専門用語を入力する際、簡単に漢字かな変換などができるようになる無料アプリケーション「Google日本語入力」。このほどまたAndroid版が更新し、機能を拡充した。

今回の更新ではWindows/Mac OS/ChromeOS版で使っている容量44MBの「フルサイズ辞書」をAndroid版にも入れられるようになった。「単語リストのアップデートを有効にする」の設定をすると、電源に接続しかつWi-Fi が利用可能になったときにダウンロードが始まる。より的確に漢字変換などが行えるようになる。


フルサイズ辞書ダウンロードの手順

また絵文字キーボードに直接アクセスするためのキーが加わった。絵文字、記号キーボードの操作をより分かりやすくした。

さらに一部のスマートウォッチなど、基本システム(OS)に「Android Wear 2.0」を搭載したウエアラブル機器に対応した。腕時計の文字盤をキーボードにして日本語を入力する、といった使い方ができる。

Google日本語入力のイメージ

更新を伝えるGoogleの公式ブログでは「これからも、Google 日本語入力をよりよくしようと、チーム一同で開発を進めていく」と結んでいる。使っている人にとっては心強い言葉だ。

最近、Googleが別に「Gboard」という多言語対応の入力アプリに力を注いでいるため、Google日本語入力の先行きには不安の声も上がっていた。

周知の通り、巨大企業であるGoogleはいくつもの開発チームを傘下に擁し、しばしば同じような特徴を持つアプリを複数作り出すことがある。それらは、しばらく平行して存続する場合もあるが、不要と判断した側を淘汰した先例も少なくはない。

Gboardのアイコン

Gboardは日本語対応がまだだが、引き続きGoogle日本語入力と共存していくのだろうか。今回の更新も、そうした姿勢を示唆するのだと考えたいところ。