
多くの人が使っているGoogleの無料メール「Gmail」。そのAndroidスマートフォン用アプリケーションに、簡単な送金機能が加わった。食事代金のワリカンや旅行代金の折半などに役立つそう。ただしまだ米国のみで利用できるだけだ。
Googleのインターネット決済機能「Googleウォレット」を生かしている。米国ではすでにPCからWebブラウザーでGmailを使っている場合、Googleウォレットと連携させて簡単に送金が可能だったが、今回アプリにも拡大した。
写真や文書を添付するのと同じような感覚でクリップ型のアイコンをタップし、自分から送金するか、相手に送金を求めるかを選べる。Gmail以外のメールアドレスに対しても有効だ。連絡が届いた方は、自らの銀行口座で手続きが可能。特別なアプリを追加で入れる必要はない。
すでにFacebookの無料チャットアプリ「Facebookメッセンジャー」にも同様の機能がついている。普段よく使う連絡手段で送金もできるように、という発想は米国で主流になりつつあるもようだ。

ただ残念ながらGmailやFacebookメッセンジャーなどの送金機能は、日本ではまったく使えない。支払いをした際に銀行口座から即座に代金を引き落とす「デビットカード」が必要な場合が多く、かつ米国で発行しているものに限るなどの条件がついているためだ。
しかし日本でも無料チャットアプリの「LINE」には「LINE Pay」という、国内の金融機関と連携し、デビットカードを必要としない送金機能があるのだし、まったく実現性がないという訳でもないだろう。

海外アプリの送金機能についても、気長に上陸を待ちたいところ。