Raspberry Piで作った「Windows 98 Wrist Watch」
Raspberry Piで作った「Windows 98 Wrist Watch」
画像はHacksterから(Michael Darbyさん撮影)

エンジニアのMichael Darbyさんは、Raspberry Piを使用してスマートウォッチを自作。Hacksterでその製作方法を公開した。Raspberry Pi 1 Model A+のほか、タッチスクリーンなどの周辺機器をそろえれば、4時間程度で完成するとしている。

製作にあたり、Michael Darbyさんが目指したのは、Raspberry Pi上でWindows 98をエミュレートすること、そしてそれを腕時計型に仕上げることの2つだった。


Michael Darbyさんは、エミュレーターとしてQEMUを採用。Raspberry Piのフォーラム「Running Windows 95 (or Windows 98)」を参考にしながらWindows 98の稼働に成功した。

Raspberry Piで作った「Windows 98 Wrist Watch」
試行錯誤の段階では、失敗もあったそうだ
懐かしいブルースクリーン画像はHacksterから(Michael Darbyさん撮影)

こうして完成したWindows 98エミュレーター内蔵のRaspberry Piは、2.4インチTFTタッチスクリーンや1,000mAhのリチウムプリマ―バッテリーなどを接続され、ケースに入れられ、ベルクロを取り付けられて、腕時計型のウェアラブルデバイスに仕上げられた。

Raspberry Piで作った「Windows 98 Wrist Watch」
デスクトップ用OSだったWindows 98が、ウェアラブルに!
画像はHacksterから(Michael Darbyさん撮影)

Michael Darbyさんは、「Windows 98 Wrist Watch」では、マインスイーパーを(すごく頑張れば)楽しめると述べている。また、昔懐かしいスクリーンセーバーやスキャンディスクの画面を楽しむことも可能だ。

Raspberry Piで作った「Windows 98 Wrist Watch」
マインスイーパーを楽しむMichael Darbyさん
画像はHacksterから(Michael Darbyさん撮影)

Raspberry Piで作った「Windows 98 Wrist Watch」
懐かしいスクリーンセーバーも存分に
画像はHacksterから(Michael Darbyさん撮影)

Raspberry Piで作った「Windows 98 Wrist Watch」
スキャンディスクも楽しめる
SDカードなので、意味はないけど
画像はHacksterから(Michael Darbyさん撮影)

Windows 98の発売から来年で20年となる。これを祝って「Windows 98 Wrist Watch」を自作するのも楽しいかもしれない。4時間かかると聞くと大変そうだが、Windows 98の発売直後、そのインストールで有給を取得したという人は多く存在したし、インストールまでに1週間かかったという人もいた。それを考えれば、4時間なんて一瞬といっても良いのではないだろうか?

Raspberry Piで作った「Windows 98 Wrist Watch」
画像はHacksterから(Michael Darbyさん撮影)

(記事中の画像は、「Windows 98 Wrist Watch」作者のMichael Darbyさんから許諾を得て、Hacksterから転載させていただきました。)