グランブルーファンタジー
現金1,000万円。当たったらサプチケ何枚引けるだろうか。

21世紀のソーシャルゲーム業界は、まるで20世紀の「バブル期」を思わせる様相だ。人気作品「グランブルーファンタジー(グラブル)」は、遊んでいる人が抽選で現金1,000万円などを受け取れる懸賞を始めた。期間は3月末まで。

グラブルはサイバーエージェントグループのCygames(サイゲームス)が運営するソーシャルゲームの中でも人気が高い。往年のロールプレイングゲーム(RPG)を思わせる雰囲気に、無作為にキャラクターなどを入手できる「ガチャ」などの課金機能を組み合わせ、多くの人を惹きつけている。


今回、開始から3周年を記念する企画として、抽選で1人に「現金1,000万円」もしくは専用カタログに記載した「1,000万円相当の賞品」がもらえる懸賞を始めた。さらに抽選から漏れた人から5人が「現金100万円」、50人が「現金10万円」、そのほか総勢5万2,354人が各種賞品を受け取れるという。

3月末までにゲームの遊び方を学ぶ「チュートリアル」を完了しており、さらに当選発表までやめずに続けていることが条件。ゲームにログインした後にあらわれる専用画面から申し込む。未成年の場合は保護者の同意が必要。

現金を目玉に持ってくるところなど、かつて一世を風靡したバブル期の文化を連想させる。

1,000万円相当の賞品として挙がっている内容もなかなかすごい。本物の純金の延べ棒をちくわのレプリカで包んだ「純金ちくわ」に、1,000万円分のマッサージ、熱海旅行1シーズン(高級旅館100泊分)、「ダイヤまみれのパジャマ」「4WDのトラクター1台」「クルーザー1隻」「防音設備付きホームシアター」「高級ワイン」「大間のマグロ」。

グランブルーファンタジーのカタログ
純金ちくわ…

さらには「宝晶石1,200万個(ゲーム内賞品)」「ゲーム内アイテムのヒヒイロカネを純金で再現したレプリカ」「グラブルのデザインをあしらったクルマ」「ゲーム内キャラ等身大フィギュア4体(ルリア、ビィ、グラン、ジータ)」「ゲーム内アイテムのシュヴァリエソード・マグナを宝石などで再現したレプリカ」などだ。

こうしたキャンペーンを本当に実施しようと運営会社が決断できた背景には、ガチャをはじめとする課金機能の収益性の高さがあるのだろうが、しかしいささか呆然とさせられる。