IBM Watson使ったアプリのロゴ

IBMの、人間のように思考するコンピューター「Watson(ワトソン)」が、個人のTwitter上での発言を分析してくれるアプリケーションが話題だ。「Personality Insights」として無料で利用できる。

ワトソンは、人間が日常の会話の中で発するごく普通の言葉を理解する「自然言語処理」に長け、さらに「機械学習」によって吸収したさまざまな情報から答えを導き出し、成長していく。

つまりは流行の人工知能(AI)分野に属する技術を多数採用しているのだが、IBMはそう呼ばず「コグニティブ・コンピューター」もしくは「コグニティブ・コンピューティング」と表現している。ものごとを認識する計算機、とでも言った意味だ。

Personality Insightsはワトソンの能力を生かして、人の発言から性格や気質をおしはかるアプリだ。2015年に見本を正式公開して以来、更新を重ねており、折に触れて注目を浴びる。最近は2017年2月中旬に新たな改良を加え、より見やすくなった。

Twitterを利用していればアプリ連携によって簡単に無料で試せる。世の中に類似の診断系アプリは数あれど、ワトソンのようなAI技術を使っているものは少ないだろう。

実際に使ってみると例えば次のような分析が得られる。「自制心があるタイプです: 自分の欲望をコントロールできますし、強烈な欲望を持ちません. 感情移入するタイプです: 他人がどう感じるかを意識し、同情するタイプです. また、利他的なタイプです: 人を支援することに充実感を覚え、そのように尽力するでしょう」

IBM Watsonのスクリーンショット

また「誠実性」や「情緒不安定性」「外交性」、「好奇心」「調和への欲求」、「快楽主義」などの指標を見ることも可能だ。

IBM Watsonのスクリーンショット

指標の読み方は外向性が90%といった場合、その人が90%外向的である、という訳ではなく、100人中その人より外向性の低い人が90人、高い人が10人という意味。

また例えば情緒不安定性は、精神疾患の傾向を調べているのではなく、高い人は取り乱しやすく、低い人はあまり怒らない(ただし自信に満ちていたり幸せだったりするという意味ではない)ことを示す。それぞれの指標を選択すると詳しい説明が読める。

なおTwitterでの発言数がある程度多い方が正確な分析ができるよう。