FM TOWNSの製品画像
FM TOWNS(出典:富士通のTwitter)

富士通は2月28日、世界で初めてCD-ROMドライブを標準搭載した32bitパソコン「FM TOWNS」の誕生日を祝った。Twitterに製品写真と過去の思い出を投稿し、昔のファンなどから注目を浴びている。



FM TOWNSは、富士通が今を去ること約30年近く前に発売。当時ビジネス用途が中心だったPCにしては珍しく、映像や音響に重点を置いた機能がうりだった。

PCの中身である基本システム(OS)には、現在の主流であるWindowsではなく独自の「Towns OS」を採用していた。Windowsの開発元であるMicrosoft(MS)が手掛けていた別のOS、MS-DOSをもとに改良したものだ。

富士通は当時を振り返りつつ、「発表後には電脳遊園地というPCのイベントを異例とも言える東京ドームを借りきって開催し、3日間で18万人が来場した」などと、21世紀では考えられない熱気を伝えている。

またFM TOWNSの欠点あるいは愛嬌も列挙している。「CD-ROMが回ったまま出て来る」「音楽CD(CD-DA)は聴けない」「キーボードは別売り」「ナンノは来ない(電脳遊園地には歌手の南野陽子氏が登場するはずだったが中止になった)」「とにかく高い」などだ。文句を言いながら買い、使ったファンの意見を踏まえたであろう、愛情あふれる内容だ。

歴史ある富士通のPC事業だが、2016年には中国大手Lenovo(レノボ)と提携を検討すると発表。近く事業統合を決めるとのうわさもあるが、将来はどうなるのだろうか。