都電7000形のイメージ
ノスタルジーあふれる路面電車

東京都内を60年以上にわたって走り続けた路面電車「都電7000形」が2017年春に運行を終える。ひとつの時代の終わりを象徴するかのようだ。

都電7000形が運行を始めたのは昭和29年(1954年)。当時は東京のあちこちの道路に線路が併設してあり、路面電車が走っていた。7000形は都電1系統、品川駅~上野駅間を含め多くの路線を行き来し、東京に暮らした人々にとってはなじみぶかい交通手段だった。


だが昭和42年(1967年)以降、都電の路線は廃止が進み、昭和47年(1972年)からは現在の都電荒川線のみでわずかに運行するのみとなった。

荒川線での都電7000形
都電荒川線を走る7000形

ただその後、ワンマン運転に移行し、車体を改修した際に乗降時の段差解消と車椅子スペースを導入するなど先進の取り組みは高い評価を受けた。その7000形もついに平成 29 年(2017 年)春で運行を終了する予定だ。

なお8両の車体や冷暖房装置などは後継の都電7700形で再利用する。

7000形の引退を惜しむように、3月24日から3日間、往年の都電1系統のうち銀座~日本橋を同じカラーリングでラッピングを施したバスが走る。

都電7000形のロゴ
ついに引退

都電7000形のバス
特別なラッピングバスを運行

車内では当時のようすが分かるガイドや展示など、昭和を追体験できるようなしかけがあるそう。